新レコーディングダイエット|科学の力で簡単かつ効果的に


レコーディングダイエットって知ってる?

一時期流行ってたような…
効果が分かんなかったよ…

それはちゃんとしたやり方を知らなかったからかも!
近年のダイエットは「何を食べる」「何を食べない」など食品にフォーカスした手法が多くなってきています。
ダイエットというとカロリーに結び付けやすく、何となく食べ物に気を使う方が効果がありそうだと感じるからでしょう。

人間は行動を足すことを重視したがるからね
そんなトレンドに逆行して、ここでは食べ物の摂取や制限を意識的に行う必要のないダイエット手法であるレコーディングダイエットを紹介します。
これを効果的にするには人の脳・心理に基づいた理解が必要ですが、それが分かれば実にハードルが低い方法で効果を上げられるようになります。
このページでは一般的な方法と心理メカニズムを解説した上で、具体的な方法を紹介していきます。
レコーディングダイエットとは?

レコーディングダイエットを聞いた記憶もないという方のために
レコーディングダイエットは「書くだけダイエット」などの呼び名でメディアに取り上げられた手法です。
その方法はいたってシンプルで日記やメモ帳などに毎日の食事を細かく記録していくというものです。
そこから摂取カロリーを計算する必要はありません。
あくまで記録するだけです。
どういう効果があるのか?

何で書くだけで痩せるの?
メディアでは視聴者や読者の理解を簡単にするために、ダイエット手法の方法論だけを示してメカニズムを詳細に解説しない傾向にあります。
このレコーディングダイエットについても例に漏れることなく、効果が出る理由は解説されていませんでした。
一般的に言われる理由には次のようなものがあります。
・食べたものを書き起こすことで、過食や偏食と視覚的に向き合い罪悪感が生じる
・書くのが面倒になるので、やたらに食べなくなる
記録が結果的にカロリーを制限する方向に動くきっかけになるという見方です。
こうした側面もあるかもしれませんが、実はもっと理に適ったメカニズムがあります。
そのメカニズムを最大限引き出すためには、単に「書くだけ」という理解だけでは不十分です。
脳科学・心理学的なメカニズム
食行動には人間の思考や心理も大きく影響しています。
このレコーディングダイエットは以下のような人間の脳科学的なメカニズムを利用したものです。
前回の食事の記憶によって
今回の食事の量を「無意識に」調整する
人間を対象とした実験でもこの特性は確認されています。
ぼんやりした食事
実験参加者を2つのグループに分け、1つのグループはゲームをしながら食事をしてもらい、もう一方のグループには普通に食事をしてもらいました。
ゲームをしながら食べたグループは食事に関する記憶をあいまいにするために作られた群で、食事を普通にしたグループより次の食事で食べる量が多くなっていました。
つまり、前回の食事の記憶が不鮮明だと食べる量が増えてしまうと考えられるわけです。

やりがちな「ながら食べ」はダイエット的には最悪ってこと
記憶を鮮明にするほど食事量が減る
前の項で紹介した実験は、前回の食事に関する記憶レベルが中度と低度を比較していました。
では記憶を強化する、つまり前回の食事の記憶をより鮮明にした場合、食事量は記憶中度のグループよりもさらに減少するということも起きるのでしょうか?
今度の実験では2グループとも普通に1回目の食事を摂りますが、記憶を鮮明にするグループは2回目の食事の前に、前回の食事について思い出す(時間を作りました。
結果は想像の通り、(記憶レベル)中度のグループよりも食事量が減りました。
正しいレコーディングダイエットの方法
これらの実験から得られる知見を基に、レコーディングダイエットの方法を見直すと以下の通り。
食事の「前に」、前回の食事について記録する
タイミングが重要です。

でも毎回ご飯の前に書き出すのはめんどくさいなぁ…

そんなものぐささんに朗報!
このダイエットのキモは「記憶を鮮明にする」ところにあるので、書き出すことはマストではありません。
なるべく正確に「思い出す」だけで十分です。
「レコード」というと記録を残すイメージがありますが、追加の実験で、直前より前の記憶は食事量に影響しないという結果が得られています。

朝食を思い出しても夕食の量には影響しないってこと。
ちなみに夕食を思い出しても次の朝食の量にも影響しないよ!
つまり過去の記録を残しておく必要はなく、そのタイミングで記憶を呼び起こせればいいわけです。
「リマインド」ダイエットとでも呼んだ方が正しいかもしれません。
まとめ
レコーディングダイエットで効果を簡単に出すための方法について説明してきました。
人間は前回の食事の記憶によって無意識に食事量を調整するようになります。
そしてその記憶が鮮明なほど食べる量が減ることから、食事の「直前に」前回の食事を「思い出す」ことがダイエットのキモになります。
外食の場で頼んだ食事を残すのは行儀が悪いので、食事を選ぶタイミングで思い出して事前に注文する量に調整をかけておくのがいいです。
こうした簡単な方法は、認知リソースの圧迫と挫折を回避することができるので、継続可能性という点でも非常に好ましいと言えます。
てなとこで。

お金も労力もかからないし、早速次のご飯から試してみよう!
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