テストステロンの分泌を増やす|効果的なサプリメント【アレは効果なし】
テストステロンの分泌を増やすのに効果的な食べ物については別のページで解説しました。
テストステロン値を高めることに限らず栄養素は食品からの摂取が基本です。
自然界の食べ物は非常によく出来ていて、吸収や活用の効率が上がるよう補完・協働する栄養素がバランスよく含まれています。
とは言え全ての栄養素を食品から摂ろうとすれば膨大な量になりますし、控えたい成分や余計なカロリーを摂ってしまう可能性もあります。
そういう点ではサプリメントも有効な手段です。
このページではテストステロン値を上げるのに有効な栄養素とサプリメントについて解説します。
なお、亜鉛やビタミンなど一般的であらゆる場面で必要とされる栄養素の紹介はカットします。
ここで紹介するのは以下の4つです。
①カフェイン ②フェヌグリーク ③アシュワガンダ ④ノコギリヤシ
1 カフェイン
集中力のアップやダイエット効果など非常に幅広い効果があるカフェインですが、実はテストステロンのアップにも効果があります。
カフェインのサプリメントは安く、色んなサイトで扱ってるので非常に手軽です。
カフェインはコーヒーなどに含まれる天然の成分です。
コーヒーから摂取しても良いのですが、ブラックに限られるので苦手な人もいるでしょう。
ミルクを入れるとカフェインの働きがマイルドになるし、砂糖はシンプルに不健康だからね
カフェイン摂取における注意点は3つです。
①1日の上限 ②半減期 ③慣れ
カフェインの摂取上限は完全に明確にされてるわけじゃありませんが、1日の摂取量は300㎎に抑えましょう。
個人差はありますが過剰に摂取すると吐き気など副作用が強くなる可能性があります。
また覚醒作用の強さ故に睡眠の質を下げてしまうリスクにも注意が必要です。
カフェインの半減期は非常に長く、半分が代謝されるのに5~6時間かかります。
夕方とか夜まで飲んでたら効きまくって寝られないってことだね
門限は14~15時くらいかな
そしてカフェインが刺激物であるということも忘れてはいけません。
そのため長期に摂取を続けていると身体が慣れてしまい、覚醒作用や脂肪燃焼効果が低下してしまいます。
もちろんテストステロンを上げる効果もね
体感が薄れ始めたら、量を増やすのではなく摂取を休むようにしましょう。
2 フェヌグリーク
フェヌグリークは耳なじみのない人が多いかもしれません。
古代エジプト、ギリシア、インドのアーユルヴェーダなどで古くから使われてきたスパイスです。
インドカレーのスパイスとしても知られてるよね
このフェヌグリークに含まれるジオスゲニンという成分には性ホルモンの分泌を整える働きがあります。
女性の場合はエストロゲンを増やしてしまう可能性がありますが、男性の場合はテストステロンを増やすのに有効です。
テストステロンを増やす効果のほか、①脳機能の改善や②脂質代謝の改善、③血糖値の改善にも効果があります。
体脂肪の減少によってテストステロンの分泌に相乗的な効果が期待できます。
まだサプリメントとはメジャーではありませんが、スパイスそのものを購入するというのも手です。
3 アシュワガンダ
アシュワガンダはフェヌグリークに比べるとやや知られてるかもしれませんが、まだまだマイナーです。
アーユルヴェーダで強精・強壮を目的として使われる薬草の一種です。
臭いの強さが特徴で、アシュワガンダとはサンスクリット語で「馬の臭い」という意味があります。
サプリメントだとほとんどニオイは気にならないから安心して
アシュワガンダには非常に強力なストレス軽減効果があり、コルチゾールの分泌を抑えるのに効果的です。
それによって睡眠が改善し、副腎疲労も解消するのでテストステロンアップに貢献します。
免疫力のアップとか体力増強にも効果的だよ
1日の摂取量の目安は350~500㎎です。因みに男性の場合は500㎎程度摂らないと実感が得にくいとする説明もあります。
安眠効果を得るために就寝前に摂取することをオススメします。
吸収されて効き始めるまでのラグを考えて、就寝1時間前くらいに飲みましょう。
4 ノコギリヤシ
これまた聞きなれない名前ですが、ノコギリヤシもテストステロンには効果的です。
ノコギリヤシはアメリカ南東部に自生するヤシの一種で、滋養強壮や頻尿改善に使われています。
ノコギリヤシはジヒドロテストステロンの量を抑える働きがあるため、テストステロン量の減少のブレーキになります。
テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5α還元酵素(リダクターゼ)の活性を抑える作用があるのかもしれません。
5α還元酵素は薄毛の原因になるとも言われているので、テストステロン値を改善するだけじゃなく薄毛予防の効果も期待できます。
1日あたり320㎎程度の摂取が推奨されています。
5 実は効果がないサプリメント
ここまでは比較的マイナーでテストステロンに効果のある成分を紹介してきました。
ここからは逆に、テストステロンに効果的とされているが実は効果がないサプリメントをまとめて紹介します。
①アルギニン・マカ ②Dアスパラギン酸 ③DHEA
5-1 アルギニン・マカ
アルギニンはアミノ酸の一種で一般的にも精力剤のイメージが強い成分だと思います。
血管を拡張する作用などがあるため、勃起機能の改善には効果があるとされています。
しかしそこからテストステロンに連想されたのでしょうが、テストステロンをアップさせる効果はありません。
血管拡張による影響はあるかもしれませんが、あくまでも間接的です。
アルギニンが豊富な精力剤サプリメントとして有名なマカも、同じくテストステロンには関係がありません。
抗酸化作用が強いビタミンが豊富だから、アルギニン単体よりはテストステロンに貢献するかもね
5-2 Dアスパラギン酸
Dアスパラギン酸もアミノ酸の一種で、アルギニンと同じくテストステロンの合成に関わるとされています。
しかしアスパラギン酸とテストステロンの関係について調べた研究では明確なエビデンスが得られていません。
こちらもアルギニンやマカと同じく単なるイメージ先行で、実際には効果が薄いサプリメントです。
サプリメントとしては大して高くないから保険として摂っておくかな
5-3 DHEA
DHEAはテストステロンの前駆体であり、それ自体にも若返りの効果があると言われている成分です。
実はこのDHEAもサプリメントが売られています。
ただしその効果はまちまちで、テストステロンを増やす効果が高いとは言えません。
もちろん体内で生成されるDHEAには効果がありますが、サプリメントは微妙ということです。
その理由として、生成の低下と体内での作用の問題が考えられます。
ホルモンは栄養素と違って体内で生成されるものなので、外から取り入れると生成が低下しやすくなります。
メラトニンサプリメントとかでよく言われることだね
また、そもそも外部から取り入れたDHEAが、体内で生成されるものと同じようにテストステロンに変換されるのかという問題もあります。
そもそも含有率が異常に少ない商品が多く、かつドーピング検査の対象なので、少なくとも競技者向きではありません。
まとめ
テストステロンの分泌を増やすのに効果的なサプリメントを紹介しました。
耳なじみのない成分が多かったと思います。
①カフェイン ②フェヌグリーク ③アシュワガンダ ④ノコギリヤシ
亜鉛やビタミンA・C・D・Eなどテストステロン分泌に限らず重要な栄養素に加え、これらのサプリメントも試してみることをオススメします。
逆にアルギニンやマカ、アスパラギン酸などはテストステロンに効果的とされてますが、実際にはさほど貢献しません。
その他の作用は期待できるのでムダとは言いませんが、テストステロン値のアップは期待できないことは押えておきましょう。
てなとこで。
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