ダイエットが失敗する3つの理由|誰もが陥る思考が問題
ダイエットが失敗するのは意志力が足りないからなのかな…
意志の力だけでダイエットするのはほぼ無理だよ…もうちょっと根本的なところに目を向けてみよう!
ダイエットの敵と言えば甘いお菓子や、焼き肉やラーメンなどの高カロリーな食事を思い浮かべることでしょう。
もちろんカロリーの意識も重要ですが、それよりも身近でかつ見落とされがちな問題があります。
それはぼくたちの思考です。
ダイエットをしようと思っているのは自分なのに、邪魔をするのも自分というのはピンとこないかもしれません。
このページでは、どのような思考がダイエットの障害になるのかを解説します。
1.結果を求める
結果を求めないって何のためのダイエットよ!
そう思うのも無理ないですが、意外と大きな問題になるんです。
順を追って見ていこう!
ダイエットにおける目標の代表と言えば体重です。
「痩せる=体重を減らす」という認識が一般的で、目標体重はほとんどの人にあると思います。
しかし、このように結果、特に体重を目標としたダイエットで結果を求めると、ダイエットが思わしくない方向に進む可能性があります。
①肉体面の問題
筋肉量の低下
筋肉のほうが脂肪より重いです(脂肪:筋肉=0.9:1.1)。
なので筋肉を落とす方が目標体重には近道ってことです。
食事制限や野菜に偏った低カロリー食を実践すれば身体はエネルギー不足になり、体組織の分解を始めます。
筋肉の方が脂肪よりも分解しやすいため、比重の大きい筋肉が減る分スムーズに体重が落ちているように見えるでしょう。
しかし脂肪が残り、引き締める役割の筋肉のない身体ではとても魅力的なスタイルとは言えません。
また筋肉量が減っているため運動機能や代謝が低下し、運動で脂肪を燃焼しにくい体質になってしまいます。
結果的に食事量を元に戻した途端にダイエット前以上に体重が増加するだけでなく、次回の減量が非常に難しくなります。
これがリバウンドのメカニズム
身体の負担が大きくなる
理想的な減量ペースは1か月あたり体重の3%以内です。
体重の増減に伴い内臓も肥大・収縮するので、急激に体重が増減すると内臓の大きさの調整が間に合わず身体に大きな負担がかかることが主な理由です。
試しに計算してみると、本当にペースがゆっくりであることが分かります。
1か月目は1.74キロ 2か月目は1.68キロ…
・週にして400グラム程度
・日にしたら60グラム程度
ほとんど誤差レベルで、10キロ減量するのに半年近くかかる計算
毎日の体重計測で成果を実感することはほとんどありません
しかし結果を求めるマインドが強いと物足りなく感じ、このペースを大きく超過した減量にレベルを上げてしまいます。
その結果身体の負担が増加し、健康を損なうリスクがあります。
②精神面の問題
モチベーション維持の困難性
適度な運動や食事制限といった正しいダイエットであれば上記のように短期での変動は大きくありません。
また正しいダイエットでも、減量には停滞期がほぼ確実に訪れます。
順調に体重が落ちていれば成果が実感しやすいこともあり、毎日体重計に乗るのが楽しみかもしれません。
しかし、いったん停滞期に入ると本当に全くと言っていいほど体重が変化しなくなります。
堅実にダイエットを計画している方であれば停滞期も覚悟しているかもしれませんが、こうした時にも結果を追い求めるマインドが強いとモチベーションが維持しにくくなってしまいます。
結果を追い求めるマインドが強いと、手段を誤りダイエットに遠回りになりかねないということです。
2.「続ける」という意識
また!続けなかったらダイエットじゃないじゃん!
近ごろ雑誌やテレビ番組で紹介されるダイエット法は、「簡単」「続けやすい」という売り文句が必ずといっていいほどセットになっています。
「できるだけ楽な方法で…」というずぼらな国民性と、ダイエットが続かない人が非常に多いという現状があるからこそこうした手法がウケるのでしょう。
「簡単」という点に関しては、ぼくも大賛成です。
下手にダイエットに(経済的・時間的)コストを費やすことはあまり意味がないからです。
どうせお金や時間をかけるなら、レジャーや趣味に使ったほうが断然楽しいです。
問題なのは「続けやすい」のほうです。
続けにくい困難なダイエット手法がいいというわけではありません。
ダイエットを続けるものだとする認識そのものが問題なのです。
何かをやり続けなければならないというのは、心理的に大きなストレスです。
続けやすさを売りにする手法でもストレスが小さいだけで確かに存在します。
常に理想的な体型でいたいと思ったら、死ぬまで「続けるストレス」を受け続けることになります。
続ける意識は「しなければならない」というストレスを生み、そのストレスがダイエットを苦痛と結び付けて継続を妨げてしまうのです。
続けることはいいこと。
「続けよう」「続けなきゃ」って意識してしまうことが問題ってこと!
3.やる気
また…もうツッコミ疲れた…
見放さないで…
既にモチベーションという言葉を持ち出していますし、やる気がなければダイエットは始まらないと思うでしょうが、このやる気こそが最大の敵と言っても過言ではありません。
自分の体型や健康面を憂いて、「ダイエットをしなくては」と思い立つことは大事なことです。
注意しなければならないのは、張り切って最初から頑張りすぎてしまうことです。
やる気も元気もある状態なので、結果を出したいと意気込んで毎日1時間のジョギングに出掛け、毎日食べていたお菓子をぱったり止め、食事からは白米を抜いて…みたいな。
けっこう心当たりある人いるんじゃないですか?
このように入り口が高水準だと、すぐに心身が追い付かなくなります。
「筋肉痛だから」とか「帰り遅くなったし」とか言ってる内にやらなくなってたっけ…
高すぎるモチベーションはダイエット手法の強度を極端に高くしてしまい、むしろ妨げになってしまうということです。
最初だけにならないために、この気持ちを抑え現実的なレベルに抑えて始める意識が大切です。
まとめ
持ちように依っては自分の意識がダイエットの最大の敵になりうることを説明しました。
いずれもダイエットを始める人が持ちがちな意識だと思います。
「思わないようにしなさい」と言うのは簡単ですが、実際に思わないようにするのは至難の業でしょう。
そこで、そうしたマインドを持ってしまっても、正しいダイエットの始め方、進め方によってそうした弊害を避けることができます。
その手法については別のページで詳しく解説しているので、そちらもご覧ください。
てなとこで。
ダイエットの常識みたいな思考はことごとく裏目に出るってことね…
ダイエットに大多数の人が失敗するんだから、大多数の人が持つ思考がダイエットに逆効果なのも当然!
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