プロテインのダマができる原因と対策|防止する5つの方法

プロテインのダマ、あれをストレスに感じないトレーニーはかなり少数だと思います。
どんなに美味しい味でもダマがあるだけで、台無しになってしまうほどです。
しかもダマの問題点は口当たりだけではありません。

最近はプロテインメーカーの努力もあって、味だけでなく溶けやすさにもかなりの改善が見られます。
しかしぼくたちユーザー側もそれなりに注意して扱わないと、せっかくの企業努力がムダになってしまいます。
このページでは、プロテインのダマを解消する方法について解説します。

このページでわかること

・口当たりだけではない。プロテインのダマの問題点
・プロテインのダマを防止、除去するための5つの方法

1 ダマを防止するべき理由

味がいくら美味しくてもダマがあるだけで美味しさは半減してしまいます。
ただダマを防止した方がいい理由は口当たりだけではありません。
それには大きく2つの理由があります。

①プロテインのコスパの問題 ②吸収率の問題

1-1 コスパの問題

ダマは空気を含んでいて水に浮きやすいので、どうしてもシェイカーの内部に残りやすくなります。
大部分は溶けているので1回当たりのタンパク質の摂取量にはそこまで問題はないかもしれません。
しかし1回は少なくても積み重なれば非常に大きな損失になるので、コスパの面で言うと問題です。

プロテインを買う時はタンパク質の含有率などに注意してコスパを判断しているはず。
1%の差まで厳密に計算していても、ダマで残ってしまった分の損失があってはコスパも何もありません。
プロテインは継続して飲むものだからこそ無駄なくコスパよく飲みたいものです。

1-2 吸収率の問題

ダマが出来ることでコスパ以外のプロテインの良さを低下させてしまいます。
それが吸収率です。

パウダーが均一に水に溶けていれば粒子が細かいので、素早く吸収することができます。
しかしダマはパウダーの塊なので、それがバラバラにならずに固まっていると分解や吸収がしにくくなる可能性があります。
これではホエイプロテインを飲んでいる意味がありません。

トレーニング後のゴールデンタイムの栄養ニーズに素早く効率的に応じるためにもダマは除去する必要があります。

ダマ対策1 シェイカーに入れる順番

シェイカーにプロテインと水のどちらから入れるか、その順番はダマのできやすさに関わる大事な要素です。

一般的なプロテインの説明書きには「プロテインに水または牛乳などを注いでシェイクする」とあります。
つまりプロテインが先で水が後ということです。
しかしその通りにやるとシェイカーの底にプロテインが固まりやすくなります。
パウダーの上から水を注ぐと、水圧と水の重さでシェイカーの底に近いパウダーが押し固められてしまうからです。

対策は簡単で、水や牛乳の入ったシェイカーにプロテインを後から入れてシェイクするというように順番を逆転させましょう。
ジムに行くときにシェイカーにプロテインを入れて持ち歩くのが一般的ですが、これではダマができやすい順番です。
ダマを防止したいなら1回分だとしてもプロテインはシェイカーとは別に持ち運ぶことをオススメします。
プロテインを小分けにして持ち運ぶメリットや方法はこちらのページで詳しく解説しています!

ダマ対策2 プロテインを一気に入れない

水を先にシェイカーに注ぎ、プロテインパウダーを後から入れる時、全部を一気に入れるとダマができやすくなります。
理由はイマイチ分かりません(笑)。

ただ過去の経験から1スクープでドサッと一気にプロテインを入れた時ほどダマができやすいです。
恐らくは勢いよく多量のパウダーを入れることによって、下の方のパウダーにかかる圧が強くなり、押し固めてしまうためと思われます。

摂取量が多いトレーニーには少々めんどうかもしれませんが、小さめのスプーンで何回かに分けてシェイカーに入れるようにしましょう。

ダマはストレスだから、ここまで手をかける価値があるはず!

小分けにして入れる時もなるべくそっと入れるようにするのがコツです。
そしてシェイカーに水とプロテインを入れたらすぐにシェイクしましょう。
そのまま置いておくと水に触れた部分が固まってダマになってしまいます。

対策3 プロテインの量を減らす

中学校の理科の授業で、食塩水を使って水溶液の飽和という勉強をしたのを覚えているでしょうか?
水に溶けるかどうかは以下の3つの要素が関係しています。

①水の温度 ②水の量 ③溶かすものの量

プロテインを溶かす水や牛乳の温度が低いとダマにならずに溶けるプロテインの量は少なくなってしまいます。
そのため冷水ではなく常温の水に溶かすようにすることが1つ目の対策です。

生ぬるいプロテインはちょっとなあ…

こういう人も少なくないと思います。
その場合はプロテインを減らすかドリンクを増やすかして、相対的にプロテインの量を減らすしかありません。

プロテインにどれだけタンパク質の摂取を頼るかにもよりますが、一回で飲むプロテインの量が多い場合は水分量がかなり多くなります。
あまりに水が多いと消化液を薄めてしまい、吸収効率が下がったり消化不良を起こすリスクもあるので温度の調整と併せて対応する方が良いでしょう。

味が薄くなりすぎても不味いしね…

ダマ対策4 溶けやすいプロテインを使う

ホエイプロテインと一口に言ってもメーカーや銘柄によって粉末の粘度(?)や溶けやすさはバラバラです。
粉末の粘度が高く、やや湿気が含んでいるような感じのプロテインはダマになりやすい・固まりやすい傾向があります。
コスパが高いでおなじみのマイプロテインやX-PLOSIONのプロテインはこのタイプです。

その方がモッタリして腹持ちするし美味しいんだけどね~

これまでの対策でも解消しないほど固まりやすい。
またはどの対策も採用できない、そんな場合にはパウダーがサラサラしていて溶けやすいプロテインに変えるしかありません。
ぼくが過去に使用した中で最も溶けやすかったのがオプティマムニュートリションゴールドスタンダードです。

ダブルリッチチョコレート味 2.27㎏

ただし粉末がサラサラしているものは溶けやすい一方で分離もしやすい、飲んだ時粉っぽい感じがするというデメリットがあります。
砂っぽさも少なくしっかり溶けやすいのは国産ブランドのビーレジェンドプロテインです。

やや泡立ちに難がありますが、味も豊富でダマのストレスはほぼゼロです。
フレーバーごとのレビューやダマ・泡立ちについてはこちらのページでまとめて紹介しています!

ダマ対策5 シェイカーを変える

プロテインはコスパ重視で選んでいるから、なかなか銘柄を変えられないという人はシェイカーを変えるのがいいでしょう。
何でも同じとあまり拘ってないかもしれませんが、モノによって結構溶け残りに差があります。

1.大きめのシェイカーを使う

まず基本的にシェイカーは大きめのものを使いましょう。
ジムワークは荷物も多いので、ただでさえ嵩張るシェイカーはなるべくコンパクトなものにしたいという人は多いと思います。

しかしシェイカーのダマを防止するためには底やフタに打ち付けられる力が強くなるよう、ある程度の余白が必要です。
1回のプロテインの摂取量が多く、それだけ水分量を多くして飽和させないようにしないといけない人はなおさら。
内容量が500mlを越え、1L近く入るようなプロテインシェイカーがあるのもこのためです。

1回で1Lも飲めってことじゃないよ!

容器が大きくなると中身が相対的に少なく見えやすいので、つい量が増えてしまいがちです。
水の量が増えてしまうだけなら薄くてマズくなるだけですが、プロテインを増やし過ぎるのはやや問題があります。
しっかり1回分を計量して、それだけを持ち運ぶようにしましょう。キッチンスケールもオススメですよ。

2.ダマ除去機能のあるシェイカーを使う

普通のプロテインシェイカーは容器とフタだけというシンプルな構造です。
しかし中にはダマを除去する機構が備わった製品もあります。
シェイカーの種類は沢山ありますが、ダマを防止する機能は以下の3パターンが主流です。

①メッシュフィルタータイプ ②スプリングタイプ ③ボールタイプ

こうした機能的なシェイカーは他にもサプリメントを別で持ち運びする用のストックボックスがついていたりするので、水を先でプロテインを後にする入れ方にも役立ちます。

①メッシュフィルタータイプ

フタの下に網目状のフィルター蓋がついていて、そこを通過するときにダマを細かくしてくれるタイプです。
目がやや粗いので、そこを通過するくらいのダマは残ってしまうことがあります。

570ml シンプルデザインにダマを砕くフィルター付き

②スプリングタイプ

メッシュのフタの代わりにバネがついていて、それが伸び縮みすることでダマを除去します。
正直なところ、同じバネなら次に紹介するボールタイプの方がオススメです。

スプリングボールタイプ

最後に紹介するスプリングボールタイプは金属製のボールが付属し、それと一緒にシェイクすることでダマを除去します。
バネが球状なので内側を洗いにくいデメリットがありますが、浸け置きするか食洗機を使えば一発で解決です。

まとめ

プロテインのダマができる原因と対策について説明しました。
意外と単純なことですが、ここで紹介したことに気を付けることでダマをかなり防止することができます。

ダマは口当たりを悪くし、折角のプロテインのコスパを損なう原因です。
ちょっとした工夫で簡単に解決できるので、出来ることだけでもやってみましょう。
紹介した方法を以下にまとめておきます。

①水を先に入れる:シェイカーにプロテインを入れず、別で持ち運ぶ
②一気に注がない:水の上に一気にプロテインを入れるとダマになりやすい
③飽和させない:水の温度か量、またはプロテインの量を調整して溶け残りを無くす
④溶けやすい製品に変える:サラサラしたタイプはやや粉っぽいがダマのストレスはない
⑤機能的なシェイカーを採用:スプリングボールなどダマを砕く機能が備わったタイプにする

とりあえず①、②など簡単なところから試して、ダメならお金がかかりますが④、⑤を試してみましょう。
てなとこで。