【ムダなマネリテ】投資の勉強なんかしなくていい理由|資産運用に超マイナス

日本人のマネーリテラシーの低さが問題になって久しく、少しずつお金に関する知識の習得を始めてる人も多いかもしれません。
特に2024年は新NISA開始の年でもあるので、投資に関する勉強がラインナップされてる人も多いでしょう。

少しずつだけど投資がスタンダードになりつつあるもんね!

投資の勉強を競馬情報の仕入れと同等だと思ってる人も一定数はいそうだけど

このように積極的に新しい情報に触れたり、知識をアップデートするために勉強することは一般的には・・・・・好ましいことです。

しかしこと投資においてはそこまで褒められた行動じゃない可能性があります。
やらなくても良いじゃなく、むしろやらない方が良いって言った方が正確です。

今まさに一生懸命に投資の勉強を頑張ってる人がコレを聞いたら頑張りを否定されたように感じて怒りを感じるかもしれません。
学生時代なら泣いて喜んだだろうに不思議なもんですね。

投資の勉強はお金っていう実利があるからかな…

学校の勉強はそこを意識させられてないから退屈なのかもね(先生は参考にして)

ただ投資の勉強をしなくて良いって考える理由はしっかりあります。
デメリットの方が圧倒的に大きいので、解説を読んだ上で検討してみてください。

このページでわかること

・投資の勉強がNGな理由
・投資の勉強が有効になるケース
・マネーリテラシーの観点で本当に学ぶべきこと

1 投資の勉強がNGな理由

大前提ですが、投資に関する基本的な知識をつけることは不可欠です。
この基礎の欠如は投資を必要以上にキケンなものにしてしまいます。

地盤も確認せずに建築を始めるようなもん

アフターコロナで投資を始めたド素人ちゃんたちは、その大半がここをクリアできてません。
YouTubeなどで聞き齧っただけで始めてしまってて、その投資がどんなものか基礎中の基礎すら理解できてない人が非常に多い印象です。

「儲けられるって聞いた」とかIQ60くらいのこと、平気で言ってる人もいるもんね

そんなレベルの人は投資の幼稚園からやり直せ

今回の話はこんな当たり前のことは済ませてる前提で、それ以上の勉強は不要ってことです。
その理由は大きく2つあります。

【投資の勉強がNGな理由】
・成績悪化
・手段の固執

1-1 投資の勉強をするほど成績が悪化する

まず1つめが運用成績の悪化です。
投資の勉強をするほどに投資で稼ぎにくくなっていきます。

頑張るほど逆効果って言われても、あんまピンと来ないかもしれません。
「努力すれば報われる」なんて甘ちゃん過ぎる勘違いをしてる人は少ないでしょうが、マイナスになるってのは意外に感じる人は多いと思います。

投資の勉強が運用成績にマイナスになる理由は、長期投資からの挫折リスクを高めるからです。
これには投資が意識の中心に居座ることと、選択肢の増加が関係しています。

ん?詳しく

勉強をするってことは、当然投資に意識が向いているので、その運用成績が気になってしまいます。
なので、頻繁に状況を確認して変動に直面するわけです。

値下がりしてれば下落ダメージで狼狽売り、上がってれば下がる前に小さく利益確定。
いずれにしても投資から脱落して長期の大きなリターンを取り逃してしまうってことです。

どっちも当初のプランからは脱線してるね…。

また新しい投資理論や手法、金融商品を目にする機会も多くなります。
目新しいものの方が魅力的に見えてしまうもので、これも方針転換・脱線の原因です。

何かを買った後についまた売場を見に行って、自分のより良いものを見つけた落ち込む的なのと同類

やらなきゃ良いのについやっちゃうんだよね…。

こういうリスクがあるからこそ、大半の人にとっては「投資したら忘れるのが正解」と言われるわけです。
投資へのフォーカスを強めてしまう勉強なんてマイナスでしかありません。

1-2 投資って手段に固執する

もう1つ投資でそこそこに投資で利益を上げた人、節約家などにありがちなのが、投資に固執してしまうことです。
過去の成功体験のせいで、そこ以外に目を向けられなくなってしまいます。

収入を増やす手段として投資を主眼に置いてしまい、そこでどうにか稼ごうとしてしまいます。
稼ぐ手段の視野が狭まってしまうのです。

副業とか転職とかに目が向かなくなっちゃうんだね

トマ・ピケティ氏の「r>g」の公式は投資界隈では非常に有名な話です。
簡単に言えば、資産収入の伸びの方が給料の伸びより大きいことを意味します。

ただしこれはあくまで伸び率の話であり、大元となる投下資金が大きくなければ収入額はそれほど大きくはなりません。
小銭しかない庶民においては、副業や転職などで得られる給料の方が額面は大きくなります。

効率性重視の落とし穴だ…

投資に固執しても大して稼げないって現実は早めに受け入れるべき

また少ない資金を投資して稼ぎがどうにかなれば良いですが、実際のとこ素人がやるべき最適解は決まってて、それ以上にできることはありません。
そこを出し抜こうと足掻いたとこで、結果は悪くなる一方なのです。

顔の弛みをオリジナルマッサージで状態をさらに悪化させる感じ

才能の無い人間が無い頭をフル回転させたとこで、リターン「率」をどうにかすることなんてできないって現実は深く刻みつけておきましょう。

2 投資の勉強が有効になるケース

渋々にも投資の勉強が不要な理由を理解できたと思います。
大半の人にとって投資の勉強はプラスにはなりません。

百害あって一利なし

一方でこの話をすんなり受入れられなかった人、違和感を覚えた人もいると思います。
ごくごく少数だとは思いますが…。

実は投資の勉強が有効になるケースも存在します。
それが以下の2つのパターンです。

【投資の勉強が役に立つケース】
・本気の投資をする人
・自分の方針に気の迷いが生じた人

2-1 超高レベルな投資をする場合

これまで想定してきたのは、本業や趣味などの日常生活の傍らで投資をするような人たちです。
こういう人たちは定番の最適解を思考停止で続けるのが正解なので、基礎以上の余計な知識はムダどころか邪魔になります。

一方で個別株投資や短期のトレードなど、その時々の状況に合わせてアクティブに行動することを目指す人はさらなる勉強が必要です。
つまり持てるリソース(余暇、労力)を総動員して本気で投資するような人ってことです。

投資が本業か、休日は投資に全集中するような人ってことね

こういう場合は、各国の金融政策や経済指標、為替・債権・コモディティなど他の資産クラスのトレンド、その株価への影響などを考える必要があります。
もちろん個別株の場合はセクターごと、銘柄ごとに影響度合いは様々です。

企業によっては海外の関係分野の動きも押さえる必要があるかもね

PER、PBR、ROE、配当性向、チャートの形状を見る程度の低レベルな投資は該当しません。
こんなものは教えれば小学生でもできます。

こんな投資手法で損を出さないのはただのラッキー

十分な知識と正確な判断ができたわけじゃないんだね

この程度の労力しかかけられないようなら、悪化する一方の悪足掻き投資の範疇です。
全身全霊をかけて投資に向き合えるかどうか考えてみてください。

もちろん知識だけじゃなくて、それを活かす思考力の才能もあるかも大事

知識の習得だけなら誰でもできるもんね

2-2 投資の倦怠期が訪れた人

もう1つのパターンは先程とは真逆で、最適解を脳死で続けるべき素人に重要な視点です。
この最適解への信頼が揺らいだ時に改めて勉強することで、ダークサイドに堕ちることなく正しい道に戻って来れます。

余計な投資情報を入れないようにしても、資産形成を始めた以上、その手の情報に無意識にアンテナを張ってしまうものです。
これを心理学ではカラーバス効果って言います。

自分の関心にあるものにはセンサーが敏感に反応しちゃうんだよね

自分の投資よりもっと儲けられてる事例を目にしたり、逆に自分の方法のリスクが強調されるようになり、当初の信念が揺らいでしまうのです。
ホントに長期で投資してれば、こういう時期は定期的に訪れると思います。

新しいものが異様に輝いて見えちゃうもんなのよ…

浮気の心理とおんなじ感じ

ここで自分の方針や信念が問題ないことを再確認するってことです。
新しい本などを読むんじゃなく、長期投資を推す定番の書籍でOKです。

ウォール街のランダムウォーカーとか敗者のゲームとかね

こうすれば気の迷いを取り払い、「これで良いんだ」と確信を取り戻せます。
パートナーとの楽しかった頃のことや苦労した時代の献身を思い返して、浮気心を抑え込む感じですかね?

お笑い芸人の成功秘話的な世界観

本当にこれで良いのかって懐疑的な検証・再考を挟むことは重要なことですが、不安や迷いは建設的な再考とは完全に別物です。
投資に本気になれないor才能のない大多数の人にとっては長期のインデックス投資が最適解なので、その指針を崩さないための確認は行う意味があると言えるでしょう。

単なる浮気と建設的な再考を混同してる人がマジ多いから気を付けて

3 本当に勉強すべきこと

やるなと言われるほどにやりたくなってしまうのが人情ってものですよね?
心理学で言うところのリアクタンスカリギュラ効果ってやつです。

勉強したくて仕方ないなんて学生時代じゃ考えられない

「積立設定してあとはただほっとくだけでOK」って言われても、やること無さすぎてモヤモヤしたり物足りなさを感じてしまう人はけっこういます。
よりお金を増やしたいって思ってるなら尚更です。

そんな人に朗報です。
勉強して良いって言うより勉強すべきマストな項目が他にあります。
それがお金そのものに対する考え方です。

残念ながら投資そのものじゃないんだね…。

素人の片手間投資家がリターン「率を」アップさせるのはほぼムリで、たいていの場合は逆効果にしかなりません。
投資リターンをアップする方法は入金力を上げるしかないんです。

その資金を作るためにお金に対する考え方を習得する必要があるってこと

お金を稼ぐ方法でも入金力は上げられますが、使い方を見直す方が根本的なお金の強さに繋がるのでオススメです。
稼ぐより節約の方が優れてる理由は他のページでも解説してます。

賢いお金の使い方を学ばないことには、いくら稼ごうがバカみたいに使い続けてしまって、永久に状態は良くなりません。
お金に対する考え方を身に付ければムダなお金を使わず投資の入金力も高まりますし、シンプルに生きやすくなります。

中でも、お金を使うことそのものにはさほど意味がないことを知るのはインパクトが大きいです。
お金をかけたからって今より良くなるとは限りません。

お金のかかるものは山ほどあるけど、かける価値があるものはそんな多くないよ

この事実に気付くと、お金を使おうとも思わなくなります。
つまり節約することに何の苦痛も感じなくなり、簡単に投資の資金力をつけられるってことです。

この事実にいち早く気付いた人がミニマリスト

ミニマリストは金持ちだし、金持ちはミニマリストだよね

こんな風にお金との向き合い方、お金に対する考え方を現代の誤った価値観で毒された状態から回復させるために、勉強して習得することに時間や労力を傾けるようにしましょう。

考え方が成熟してかつ莫大な資金が用意できたら、もっと深い投資の知識に踏み込んでも良いかもね

まとめ

投資の勉強なんかしなくて良い理由について解説しました。

本業やプライベートの遊びなどの合間に、片手間で投資をしてるような人が大半を占めると思います。
そういうレベルの人たちがやるべき最適解は広く分散されたインデックスへの長期投資一択です。

これ以上のリターンを期待しちゃダメだね

そんな投資で大儲けしようなんて、アンケートモニターで数万円も貰おうとするくらい釣り合ってない

そうした最適解がどういったものなのかの最低限の知識を入れることは大前提として、それ以上の勉強は必要ありません。
その勉強によって状況が悪くなるからです。

本当に最適解の手法についての理解を深められてればそんなことにはならないはずですが、残念ながら情報を入れるほど他の手法に目移りしてしまいます。
そして大方針であるはずの長期投資から脱落してしまうのです。

短期の利確に走りやすいって問題もね

またお手軽な投資って儲け方に拘りすぎるあまり、他の稼ぐ手段に目が向かなくなる可能性も高まります。
素人が投資をどうこうしようとしたとこで悪化するだけなので、この意味でもNGです。

ただし例外として、片手間を脱してガチで投資するって場合は勉強が有効ってか不可欠になります。
その辺の本を読むとかじゃなく、マクロの動きまで追う必要があるのでかなりの覚悟は必要です。

また自分の投資方針に疑念を抱いたり、他の手法に浮気しそうになった時も有効です。
投資してる時点で無意識がそちらを向いてしまうので、能動的に勉強しようとしてなくても情報をキャッチしちゃって心が揺らぐ時が来ます。

市場の雲行きが怪しくなった時とかもね

こういう時に初心に返るつもりで、基本書を読み返すのは有効だよ

投資の勉強はムダどころかマイナスにしかならないことが多いですが、その一方でお金に関するマインドを修正するための勉強は有効です。
投資でお金が増やせるのは資金力がある人だけで、その入金力を高めることを目指すのが先決だと思います。

お金の使い方・向き合い方が成熟してない人は非常に多いので、まずは年齢に見合うお金のIQをつけるようにしましょう。
てなとこで。