【NISA資金捻出】稼ぐか節約なら節約圧勝の理由3選|マネリテの頂点へ

2024年に入り新NISAが本格始動し、これをキッカケに投資をスタートした人も多いんじゃないでしょうか?
少なくとも最適解とされる堅実な投資においては入金力がほぼ全てなので、問題はその資金のどう作るかです。

投資をするか否かに限らず、お金の余裕はあるにこしたことはありません。
そこで1つ悩みどこなのが、この余裕を作る方法として稼いで収入を減らすべきか、節約して支出を削るべきかってことです。

お金の余裕、いわゆる貯金は「収入-支出」っていう非常に単純明快な算式で表されるものなので、収入・支出のどちらにアプローチしても効果に変わりはありません。
もちろん好きな方でやれば良いだけですが、個人的には支出をコントロールする「節約」の方が圧倒的に優れてると思います。

節約家なんだから当たり前っちゃ当たり前だけどね

稼ぎを増やせば良いって発想はマネリテ的にはだいぶダサい

こういう議論でよく出てくる意見が「稼ぎを増やすのは難しいけど、節約なら誰でもできる」ってやつです。
確かに「チマチマ節約なんかしないで稼げば良い」って簡単に言われると「それができたら苦労しねーよ、バーロ」と思います。

ただ「稼ぎを増やすのは難しい・ムリ」って考えがマインドブロックになり、本当に稼げなくなる可能性が高くなるので、そういう思い込みは捨てるべきです。
なので今回は「できる・できない」話から離れた別の視点で解説します。

このページでわかること

・節約でお金の余裕を作るメリット
・稼ぎでお金の余裕を作る限界
・節約家だけに開かれている未来

理由1 お金の余裕の質が違う

まず1つ目の理由が、稼いで作ったお金の余裕と節約して作った余裕の質の違いです。
差し引きをプラスにして同じ額の余裕を作ったとしても、その意味するところは全く違います。

具体的には、その余裕のお金がもたらしてくれる安心感の大きさです。
節約によって生み出すお金は安心感を与えてくれますが、稼ぎに依存して作ったお金は安心感を得られません。
その理由は一生走り続けないといけないからです。

家計のやりくりを、後ろに熱湯が用意されたコンベアの上を走るようなものとイメージすると分かりやすいと思います。
走ることが稼ぐことで、コンベアのスピードがお金を使う量のこと、コンベアに押し流されて熱湯で釜茹での刑に処されないように、つまり家計が破綻しないようにするためにみんな必死に走り(働き)続けてるってことです。

稼ぎに依存して支出を削らない生活は、この釜茹での刑の恐怖からずっと逃れられません。
一生走り続けて止まれない人生を送ることになるってことです。

一方で節約でお金の余裕を作る場合、支出を下げるのでコンベアのスピードがどんどん落ちていきます。
そのため歩くようなスピードでも稼ぎに依存してる人と同じような場所にとどまれます。

さらに浮いたお金を投資に回すことによって、コンベアが逆回転を始めるので、最終的には歩く必要すらなくなります。
これがいわゆるFIREの「FI」の部分、経済的自立に到達した状態です。

支出レベルがそのままだと経済的自立も遠いね…

最初にも言ったとおり、稼いでも節約してもできるお金の余裕は同じですが、同じなのはその額面だけです。
このように心理的な安全性の観点で見れば、節約によってお金を作る方が圧倒的に優れていると言えるんじゃないでしょうか?

もちろん生まれつきのランナー気質で、走るのが大好きな人も確かにいます。
つまり稼ぐこと・働くことが苦痛じゃないし、むしろ楽しいと感じるタイプの人もいるってことです。

こういう人に「止まっても良いよ」はあんまメリットにならないよね

張り合いがないって感じそうだね

ただし大半の人はランニングが嫌いで、家でダラダラしてる方が楽しいって感じる人じゃないでしょうか?
つまり嫌々だけど生きてくために仕方なく仕事してる人が多いってことです。

いわゆるライスマネーってやつ

なので、「止まって良い」は大半の人にとって嬉しい言葉になります。
つまり節約が合理的でメリットが大きい選択になるってことです。

稼ぎを増やせば良いって言ってる人たちは希少なランナーたちです。
自分が楽しいからって少数派ってことにも気付かずに、インドア派の人に「これが正義だ」とばかりにマラソンを人にもゴリ押しするのは違うんじゃないでしょうか?

もちろんランナーをインドアにムリに引き込むのもそうだけどね

あくまで数で見た時にインドアの方が多数派じゃない?ってこと

理由2 稼ぎで余裕は作れない

1つ目のパートでは、稼ぎを増やしても節約でもどっちでも収支のプラスが生まれる前提でした。

しかし実際のとこは稼ぎを増やしても生活の余裕は生まれません。

必死に走っても釜茹での刑の恐怖から遠ざかることすらできないってことです。
貯金や投資に回す余力が生まれないので、ランニングから脱出するFIREの難易度が高いんじゃなく、そもそも目指すことができません。

理由は非常に単純で、収入が増えるとそれに合わせて支出も膨張していくからです。
心理学や脳科学では非常に有名な理論で、パーキンソンの法則と呼ばれています。

何だかんだ言いながら結局ベッタベタなやつ出してんじゃん

めちゃめちゃ長い夏休みだったはずなのに、気付けば来週から2学期が始まってしまうといった現象もこれが原因で、お金・時間以外にも空間などでも発生します。
必死に宿題を片付けるハメになった経験は誰しも1回はあるはずです。

ちなみにぼくは経験したことない

自慢かよ

「収入が増えたらその分は堅実に貯金するわ!!」って反論したい人もいるでしょうが、それは「宝くじの当選金を堅実に使う」って言ってるおめでたい人種と同レベルです。
金銭感覚は非常に変わりやすい価値観って言われてるので、実際にその時になってみないとどうなるかは分かりません。

大多数は溶かすよね…

「そんなAHOたちとは違うぜ」って自信がある人はなぜ「自分は大多数に入らない」って思えるのか不思議で仕方ありません。
キミ、正真正銘のモブだけど?

収入が増える要因は様々です。
何となく無意識のムダ遣いが増えるのはもちろん、高収入に特有の支出が増える影響もあります。

よくあるケースが、高収入に分類されるって謎のプライドが高級志向を強めてしまうケースです。
家や住む地域や車のグレード、持ち物や着る服など目に見えやすい外見の部分に特に顕著に現れます。

自分自身が貯金や投資に回したいって思ってても、パートナーと考えを統一できるとは限りません。
高収入スペックに惹かれた人が、「収入はあるのに質素倹約」なんて生活を受け入れられるかと言えばかなり怪しいでしょう。

知り合いとかに「稼いでる癖にケチね~」なんて言われたあかつきにはね…。

また仕事外での仕事の付き合いも減ってるとは言え、現代においてもそんな古い価値観は根強く残っています。
収入の多い環境においては特にこの傾向が顕著です。

ゴルフとか飲み会とかね

仕事が好きな人たちだから時間外も仕事の人と群れたいのかも

そもそも本人が「稼げば良い」って発想の時点で、節度を持ったお金の使い方とは縁遠いタイプだと思います。
これまでも収入は増えてきたはずで、それでもさほどの資産を築けてないってことは、これから先も変わらない可能性が高いです。

理由3 節約家に残る転身の可能性

最後に節約家が節約だけに一生固執し続けるかと言えばそうでもありません。
節約を極めきると、そのメリットを強く実感しますが、それと同時に節約の限界にも気付くからです。

言うまでもない超当たり前のことですが、手取り20万円で捻出できる金額は最大でも20万円までです。
錬金術でもしない限りそれ以上の金額を資産形成に投じることはできません。

いくら全力で漕いでも所詮はママチャリってことね

出せるスピードはせいぜい時速20㎞くらい

節約を進めていくプロセスにおいては支出の削減が進んで、捻出できる金額がグングン伸びていって達成感があります。
漕ぎ始めの頃はスピードが加速していくので、目的地への到着予想時間がどんどん短くなって楽しいあの感じと同じです。

しかし節約が極限まで進みトップスピードに達すると、毎月・毎年に捻出できる金額が固定されるので、目標資産への到達時期も目途が立ってしまいます。
そのため加速期ほどのモチベや楽しみは得られなくなっちゃうんです。

だからと言って節約に挫折して手段を放り出すわけじゃありません。
節約の放棄は、進むペースが変わらないからってチャリを捨てて歩いたり諦めて逆走するようなもので、目標が大事ならこんなことはしないはずです。

目的地はそのままに、そこに向かうための手段を原チャとか新幹線とかもっと速い乗り物に変えるか、ってなってきます。
つまり目標達成をより早めるために、「稼いで捻出できる上限を増やすしかないな…」って思い始めるってことです。

お金との付き合い方の階層では、稼いでバカみたいに使うのが底辺のレベルで、稼ぎはそこそこに節約して賢く使うのがその上で、しっかり稼いで賢く使うのが頂点です。
アホみたく使うよりはマシですが、賢く堅実に使うのはあくまで最適解で頂点が理想なのは間違いありません。

節約一辺倒が消極的だってやってる本人も薄々は感じてるんだよね

節約するところから入れば、賢くお金を使う能力が得られるので、お金との付き合い方の頂点のレベルに達する道筋も見えてきます。
しかし稼ぎに依存してるとお金の使い方に意識が向かないので、バカみたいに稼いでバカみたいに使い続けるサイクルから永遠に脱け出せません。

マネーリテラシー底辺ライフを一生謳歌することになるんだね…。

節約家が稼ぎを増やす方向にシフトする時に、注意すべきNGパターンってものが存在します。
それが投資手法のこねくり回しです。

再三言ってきてることですが、ド素人たちが投資でどうこうしようといじくっても状態を悪化させるだけです。
顔のたるみやシワをオリジナルのマッサージでどうにかしようとして、余計に悪化させてしまうのと似ています。

投資のやり方はスマホ1つでちょこちょこいじるだけで変えられるので、つい飛びついてしまいがちです。
ただ手軽にできる方法に流れるのは「楽して稼ぐ」って思考と何も変わりません。

資金を捻出して投資でリターンを得るって楽な成功体験をしてしまってるので、その方法に固執してしまいがちです。
その思考のワナを認識して、全く別ベクトルで稼ぐ努力をするようにしましょう。

自戒の意味も込めてね

まとめ

稼ぐか節約するかなら節約でしょって話をしてきました。

稼ぎに依存したやりくりは一生走り続ける必要があります。
走る(働く)のを止めた瞬間に詰み、家計が破綻して路頭に迷うことになってしまう状態です。

走り続けることを強制されたデスゲーム状態だね

節約すれば支出が減るので、コンベアのスピードがゆっくりになり、最終的にはコンベアが逆回転を始めます。
そうなればいつかは歩く必要すらなくなるってことです。

また稼ぎを増やしても支出も増えてくので、お金の余裕は生まれません。
足が速くなっても、それに合わせて自らコンベアのスピードを上げてしまうドMプレイを演じてしまうわけです。

これをストイックとは言わん

最後に節約家は節約一辺倒になるわけじゃないってこともポイントです。
節約の限界に気付くことで、稼ぎを増やす必要性に意識がシフトしてきます。

お金の余裕があるから安心して色んなことに挑戦できるメリットもあるよ

稼ぐ一辺倒の人は一生バカみたいに稼ぐ・使うを無限ループする底辺ライフに止まることになります。
節約から入って賢いお金の使い方を身につけなければ、お金の頂点ライフに到達できる見込みはほとんどゼロです。

個人的には一生デスゲーム上で走り続けなくて済むってだけで十分ですが、みなさんの認識は変わったでしょうか?
今回の話で少しでも節約・賢いお金の使い方に意識が向いて興味を持って貰えたら嬉しいです。
てなとこで。