【値上がり万歳!!】実はインフレにもメリットがあった|3つの嬉しい効果とは?

2023年は過去類を見ないレベルでの物価高騰が起きた1年だったと思います。
2024年になっても未だに消費者物価指数(CPI)2~3%近い上昇を続けており、インフレは未だ落ち着かない状態です。

給料も多少は上がってるけどインフレには全く追いついてない…

実質賃金はどんどん下がってるよね

貯金をしたい人にとってはもちろん、そうでない人も今までどおりの生活を送るのはだいぶ厳しい状況じゃないかと思います。
そんな生活を圧迫する物価の上昇ですが、実は悪いことばっかでもないなっていうのが個人的な意見です。

物価が上がって給料が上がって景気が良くなるとかでしょ?
実質賃金が下がってるから良いインフレではないよね?

今回はそういうお堅くてつまんない経済学的な理論上の話じゃないよ

このページでわかること

・物価上昇の3つのプラスポイント
・悪そうなことの良い面を見ることの重要性
・その力を身に着けるためにやるべきこと

このページは2023~2024年にかけての物価上昇を受けての所感ですが、ここでする話はこのタイミングに限ったことじゃありません。
今後も物価高騰やその他の不遇な状況に直面した時にも役に立つことなので、ぜひ一読して欲しいと思います。

インフレのメリット1 節約を実行したこと

物価高の破壊力はなかなかのものだったので、貯金や資産形成をしてるか否かに関わらず、かなり家計の収支が圧迫されたことと思います。
つまり平凡な給料しかない大多数のパンピーは否応なしに支出を削ることをせざるを得ない状況でした。

大半の人は本心から望んで節約生活に切り替えたわけじゃないと思いますが、強制的にとはいえ実際の行動に移すことに大きな意味があったと考えています。
というのもこのことが節約への印象が変わるキッカケになるからです。

節約アレルギーなんて表現もありますが、正確に表現するなら単なる食わず嫌いです。
つまりやったこともないくせに勝手な刷り込みで、何となくネガティブなイメージを抱いてしまってるだけってことです。

「節約生活は辛い・苦しい・つまんないでしょ」って言われると、何となく「そうだよね~」って鵜呑みにしてしまいそうです。
実際に節約生活を送ってる身からすると、全くと言っていいほどそういうネガティブな感情はありません。

チョコミントとかパクチーみたいなもんか?

評判は悪いけど、いざ食べてみたら案外イケるってまさにそんな感じ

とりあえずやってみるっていうトライ&エラーの精神の重要性は折に触れて強調しています。
世間の評判や一般的な評価なんかを信じてやらずに敬遠してしまうと、とんでもない機会損失になるからです。

確かに生活習慣を変える最初のフェーズでは、多少の痛みや抵抗感を覚えるかもしれません。
ただ、それも産みの苦しみというか過渡期につきものの一時的なもので、いずれ何も感じなくなります。

人間ってほんとに現状維持が大好きなんだね

多くの人が最初に取り組んだであろう固定費の削減も、効果が半永久的に持続するので今回のインフレの正のレガシーと言えます。
また節約に対するイメージが転換するだけじゃなくその他のことについても同様に「住めば都ってこともあるのかも!!」って考え直すキッカケにもなったはずです。

インフレのメリット2 本当に必要なものは何?

インフレで圧迫された収支を改善するためには、支出を削るのが最短で確実な対策です。
削る対象をピックアップするためには、今使ってるお金に優先順位をつける必要があります。

そうやって順位付けをして、優先度が低い支出から削っていく取捨選択を実践したわけです。
この優先順位づけと順位の低いものの削減によって大きく2つの学びが得られています。

まず優先順位によって自分の価値観が少し明瞭になったんじゃないかと思います。
上位に位置付けられた支出は、自分にとって「これは欠かせない」と思えるお金の使い方ってことです。

つまり自分が何を大切にしてるのかが分かるランキングってこと

この自分の価値観はお金を正しく賢く使ってムダにしないために非常に大事な財産になります。
インフレ下に限らずこれから先も活き続けるので、これは非常に大きな収穫です。

もう1つ支出の削減によって、いかにムダなモノにお金を使っていたかを知る機会にもなります。
どんなゴミでも手放す時には痛みが伴いますが、今回の削減はそこまで深いキズを残さなかったんじゃないでしょうか?

本当に有意義な使い道であれば、この痛みは一時的なものに止まらずずっと尾を引くことになります。
未だに忘れられないってほどじゃないってことは、つまりはその程度の使い道だったってことです。

節約や貯金の重要性を説くと、必ず「削ったら人生がつまらなくなる」的な反論が出てきます。
しかし実際は、削ったことすら忘れちゃう程度のカスみたいな使い道が相当数紛れ込んでいるので、恐れてるほどの変化はありません。

あっても無くても変わらないものにお金を使っていた人がかなり多いはずで、それだけ世の中にどうでも良いものが溢れてるってことです。
この現実を認識することで、これから先「ゴミを買おうとしてないか?」って警戒心を働かせられるようにもなるでしょう。

せっかく獲得したものを活かせないようじゃ、学習能力ゼロのAHOでしかないので、インフレが収まった後も継続するようにしてください。

インフレのメリット3 現金価値の低下を実感

インフレが進行することで相対的に現金の価値が目減りしていくって話はほぼ全員が耳にしたことがあるはず。
投資で資産がマイナスになるリスクを懸念する声に対する反証や、投資の必要性を強調する上で必ず持ち出される話です。

「貯金だって実質的には減ってくんだぞ」ってね

確かに理屈の上では、このことは難なく理解できると思います。
しかし頭で理解できても実際に行動できるわけじゃありません。

これに限らず知ってるだけで何も行動しない人が大半だよね

知ってすぐ行動できた人は相当に有能な人種だよ

行動の前に巨大なハードルが立ち塞がってることに加え、理論と感情が別っていうのもあると思います。
理解した上で実感を持つ、つまり感情的にも納得できて初めて行動に結びつくってことです。

山本五十六氏の名言に以下のようなモノがあります。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
実体験を伴わなければ人は動かないってことで、ほんそれって感じです。

人の本質を捉える眼力に感服する

「百聞は一見に如かず」のフルバージョンとも近い考え方だね

この意味で今回の史上まれに見る大幅なインフレは衝撃的な実体験になったと思います。
これまでと同じ金額で買えるモノが減り、同じだけ買おうとすると余計にお金が無くなるってことです。

ファンタジーだと思ってたらまさかの現実に…

全くもって嬉しくないファンタジーだけどね

ここまで来たことでさすがに重い腰を上げて具体的な行動を起こした人も多いと思います。
ただ「ヤバいな…」と実感もしてるのに、やっぱり何もしないって究極にザンネンな人も一定数いるんじゃないかと。

この段階で止まってしまっては結局は何も経験せず、何も知らない人と全く変わりません。
ただインフレによる収支の悪化、苦しい生活ってマイナス面を食らうだけになってしまいます。

転職とか起業のリスクに比べれば投資のリスクなんてミジンコみたいなもんです。
それだけリターンも薄いですが、行動することの取っ掛かりって意味では非常に重要な一歩になると思います。
今回のインフレを単なるダメージに終わらせないためにも、ぜひ行動を起こしてください。

リフレーミング力は超大事

ある程度に成熟した人なら既に周知の事実だと思いますが、物事には良い面と悪い面の両方が存在します。
100%完全に良いってのも、逆に100%完全に悪いってのもかなりレアケースです。

レアってかそんなモノ存在しないんじゃない?

重要なことは、この事実を知った上で良い面に目を向ける能力を身に着けることです。
これができるかできないかで人生のクオリティが大幅に変わります。

よく「自分は運が良いと言うとホントに運が向いてくる」って言いますが、これは言うことそのものに魔法の力があるわけじゃありません。
運の良い部分にフォーカスするように意識づけするための暗示のようなモノです。
良い部分ばかりが目に着けば、「自分はツイてる・恵まれてる」って思えるようになると思います。

つまり言ってるだけでネガティブシンキングのままじゃ無意味ってことか…。

良い部分にフォーカスしたり、良い意味づけをして捉え直すことをリフレーミングなどと言いますがこれを習得することのメリットは大きく2つあります。
具体的には以下の通りです。

・ストレスの緩和
・学習効率の向上

「辛い状況だ…」って思ってると精神的にかなりの負担で、ストレスも大きくなります。
しかし良い面に目を向けることができるようになれば、辛い状況にポジティブな意味づけができて、ストレスが緩和されて来ます。

ケガの功名とか不幸中の幸いとかがまさにコレ

またマイナス面しか見ていないと、その状況が過ぎ去るのをただただ耐え忍んで待つことしかできません。
目を背けて待ってるだけなので、ポジティブな側面を見つけることもできず、恩恵を受ける機会を逃すことにもなります。

今回のインフレで言うなら節約を実行するという経験や優先順位をつけることによる価値観という学びです。
何の見返りもなく出費が増加するだけで、ただのケガに終わってしまいます。

インフレは未だ続いていますし、このまま上がり続けてニュースタンダードとして定着してしまうかもしれません。
「今が最短」の言葉のとおり、気付いた時からでも始めるのに遅くはないので、これを学びなどの機会に活かすよう積極的に捉え直してみてください。

今回の件に限らず、「うわ、ついてない・最悪だ…。」と思った時には、何か良い部分は無いかを考えるようにしてみてください。
これが習慣付いてくると自然とリフレーミングができるようになって、生きやすくもなると思います。

雑に表現するならポジティブシンキングだね

まとめ

今回はかつてないほどの物価高騰・インフレのプラスの効能について解説しました。

メリット具体的な恩恵
①節約の実行・食わず嫌いを正す機会になった
・固定費の見直しなど正のレガシーが残った
②優先順位と取捨選択・自分の価値観を把握する機会になった
・重要な使い道はそんなにないことを知る機会になった
③現金価値の目減り・単なる理論が実体化して現実と認識できた
・投資などの行動を起こすキッカケになった

「値上がりして良いことなんか無いだろ」って思ってた人が多いと思います。
しかしこのように捉え方しだいで多くのメリットを引き出すこともできるのです。

このプラス面を引き出す見方は一朝一夕には身につかないので、日常的に繰り返して癖づけていくしかありません。
慣れればストレスが減り、多くの学びが得られるようになるので、ぜひ習慣にして欲しいと思います。
てなとこで。