【何がオトク?】NISA制度の6大メリット|資産形成に必須
2024年1月から始まった新NISAが(日本全体で見るとごく一部で)話題ですが、中には「何が話題になってるの?」って感じの人も多いでしょう。
何となくメリットがあるんだろうなーとは思ってるけど、それが具体的に何なのかが分かってないって状態です。
「自分にどう関係するの?」って人も多そうだね。
日本人にとっては投資自体がハードルの高いものなので、メリットをはっきりと認識できないと踏み出せないと思います。
そこでこのページでは、NISA制度のメリットについて解説します。
・NISA制度のメリット
・新NISA制度で追加されたメリット
・どれくらいの人がメリットの恩恵を受けてるか
今回の内容でNISA制度のメリットを網羅できるので、何がそんな話題になってるのかは理解できると思います。
理解した上で自分に恩恵が大きいのか、やるべきなのかの判断をすればOKです。
ぜひやって欲しいところだけどね
NISAをやるべきなのか考える参考になる内容になってると思うので、ぜひ最後まで一読ください。
因みにNISAとは何なのか?っていうもっと基本的な内容については別のページで解説します。
NISA口座のメリット1 利益が非課税
NISA口座のメリットの1つ目が投資で得た利益に税金がかからないってことです。
NISAは別名で少額投資非課税制度とも言われるので、この部分がこの制度の本質って言っても過言じゃありません。
通常の口座(課税口座)での投資で利益を得た場合、通常はそのプラス部分に対して20.315%の税金がかかります。
節約して捻出したお金を投資して出た利益、努力とリスクの代償の2割以上も持ってかれてしまうわけです。
給料が払われる時点で課税されてるから二重課税と言えなくもないんだよね…
NISA口座の運用に限ってはこのような不条理を被ることなく、投資の利益を丸々すべて自分のものにできます。
NISA口座のメリット2 確定申告が不要
1つ目の利益が非課税になるってメリットに関係する内容ですが、NISA口座での運用であれば確定申告を気にする必要はありません。
そもそも利益に税金がかからないので、その調整をするための手続きも不要というわけです。
これから投資を始めるって人は課税口座での運用経験や確定申告の経験がないと思うので、この恩恵はあまり理解しにくいかもしれません。
しかし確定申告を経験したことがある身からすると、これがアリとナシとでは雲泥の差というレベルです。
節約で頑張って捻出した資金を投資のリスクに晒すっていう自分の努力によって稼いだお金の2割も持っていかれるのは非常に腹立たしくバカげた話です。
ムダな税金は1円も払いたくないのでやりますが、資料を取り寄せたり、入力したりと手続きは多くめんどくさいことは間違いありません。
外国税額控除の手続きとか特にめんどくさいんだよね…
NISA口座のメリット3 金融商品の審査
続いてはNISA口座で投資する金融商品に関するメリットです。
NISA口座では個別企業の株式や投資信託など様々な金融商品に投資することができます。
このうち投資信託については何でもアリってわけじゃなく、金融庁の審査をクリアしたものだけが対象です。
あまりにリスクが高かったり手数料が高いなど、個人の資産形成にマイナスと考えられるモノは除外されています。
つまり投資初心者のためのボウリングのバンパーのような役割を果たしてくれてるってことです。
ただ言うまでもなく、これは対象になる全ての商品が安全でプラスになるって意味じゃありません。
あくまでも「マイナスになることがほぼ確実」っていうリスキーな商品が除かれてるだけです。
投資に絶対は無いってのは常識として覚えておかないとね
何に投資しても上げ下げは当たり前にあるからね
NISA口座のメリット4 非課税枠が大きい
ここまでの3つは制度そのもののメリットで、旧NISA時代から変わらない部分です。
ここからは2024年の制度改正で追加されたNISA制度のメリットを紹介します。
まず何よりもインパクトが大きいのが非課税で運用できる金額上限の拡大です。
今回の制度改正によって、非課税で運用できる金額の上限が1800万円まで拡大されました。
元本1800万円から得られる利益までは税金がかからないってこと
平均リターンを控え目に3%としても54万円が無税で受け取れるってことだからデカいね
旧NISAの場合は一般NISAで年120万円で最大600万円、つみたてNISAの場合は年40万円で最大800万円でした。
これを見ればどれだけ枠が拡大されたかが分かると思います。
ただ枠だけ大きくなっても「そこに入れる資金が無ければ何の意味もない」って思う人もいることでしょう。
確かにそれはそうですが、毎月たった3万円のつみたて投資でも、3%の配当を貰って再投資すれば20年ちょっとで1800万円に到達します。
複利の威力はすさまじいね
年間の投資上限もありますし、現実的な金額で長期間の投資を続けることが最重要です。
長期の視点で1800万円を目指すことを考えれば、無関係なこととも言えないんじゃないでしょうか?
NISAのメリット5 非課税枠が復活
新NISA制度で追加されたメリットの2つ目は非課税枠の復活です。
制度改正によって金融商品を購入してもそれを売却することで非課税の枠が再度復活します。
旧NISA制度の場合は、資産を売却しても一度使った枠は元に戻らずそのままです。
つまり旧NISAの非課税枠は1回きりの使い捨てというわけで、これが売り買いの判断の足枷になっていました。
非課税の恩恵を受け続けるか、売って利益を確定させるか悩んだよね…
1円でも安く買おうとタイミングに拘って買い時を逃したりもしたね
枠が復活するのは売却した翌年ですが、戻ってくると思うと売買の判断は弾力的にできるようになると思います。
あんまりタイミングに拘りすぎるのは投資の失敗の一因なので、そういう点でもメリットです。
NISAのメリット6 生涯投資枠にバージョンアップ
新NISAで加わったさいごのメリットが生涯投資枠という考え方です。
旧NISAでは年ごとに枠が区切られており、その年に使えなかった枠を翌年以降に持ち越すことはできませんでした。
つまり旧NISAでは、投資できなかった分の枠は捨てることになるってことです。
今回の制度改正により、年ごとの非課税枠が生涯の非課税投資枠に改められ、併せてNISA制度自体が無期限化されました。
そのため余った枠のロスや期限を心配する必要がなくなりました。
期限を区切られることがないので、自分の資金の余力に合わせて投資額を調整できます。
資金に余裕がある時はたくさん、厳しい時は少なめにみたいな感じね
年間の投資上限は360万円って制限はあるけど、たいていの人にとっては無いに等しい制約だよね
「1800万円の投資枠をいかに早く埋めるか」的な論調が一部で盛り上がっていますが、長期で投資を継続することが一番です。
こういう煽りに惑わされず、新NISAの恩恵を活かして無理なくマイペースに投資を続けていきましょう。
早く埋めた方が有利ってのはあくまで過去の傾向からの予測にすぎないしね
NISA口座はどれくらい活用されてる?
このように様々なメリットがあるNISA制度ですが、この恩恵を受けている人はどれくらいいるのでしょうか?
さいごにNISA口座の開設状況について見てみようと思います。
日本証券業協会が出しているNISA口座の開設数に関する資料を参考にします。
旧NISAは2014年に開始され当初の開設数が513万口座でした。
オトクな制度をフル活用してやろうって抜け目ない人がこんなにいるとは驚きです。
開始当初から参戦するなんてかなり行動力がある人たちね
そこからは暫く開設数が伸び悩み、1000万口座を突破したのは2021年末のことでした。
初心者でも馴染みやすい投資信託を対象にした、つみたてNISAが2018年に開始されたことも開設数の伸びに関係しているようです。
そして新NISAで盛り上がった制度改正前年の2023年ですが9月時点で1356万口座となりました。
これまでに比べて非常に数字が顕著に伸びているので、それだけ新NISAのインパクトが大きかったってことが伺えます。
当初の513万口座から比べれば倍以上に増えているわけですが、とは言えまだ1000万ちょいでしかありません。
全人口が1億2000万人ですので全体の10%ちょい。
ジュニアNISAが廃止になるので、未成年を除いて考えたとしても1億人弱くらいだと思うので2割にも満たないといった状況でしょう。
実際にNISAを使って資産運用をしてる人ってなるともっと少なくなるかもね
つまりこれだけの恩恵を受けられている人はそこまで多くないということです。
このページをご覧になってる方はNISAを始めようと思ってるはずなので、オトクを活用してる上位10%にランクインしてください。
少しずつでもやるのと全くのゼロとじゃ天と地ほどの差があるよ
まとめ
NISA口座のメリットについて解説しました。
NISAに元来備わってるメリットと2024年の制度改正によって追加されたメリットがあり、今回ピックアップしたのは全部で6個です。
概要を以下の一覧にまとめています。
メリット | 概要 |
---|---|
①非課税 | 利益が出ても税金を取られず、全て自分の取り分 |
②確定申告 | 税金が発生しないので、メンドウな申告の手続きが不要 |
③金融庁の審査 | あまりにリスキーな商品はあらかじめ除外 |
④限度額の拡大 | 制度改正により無税で運用できる元本が1800万円まで拡大 |
⑤投資枠の復活 | 売却した場合は翌年にその非課税枠が復活 売買の判断を柔軟に行いやすくなる |
⑥生涯投資枠 | 年で枠が切られていない 焦らず自分のペースで投資できる |
これだけ多くのメリットがあるNISA口座ですが、活用している人はそこまで多くありません。
新NISA開始が発表されて投資ムードが大いに盛り上がった2023年を経てもまだ1300万口座程度で全体の1割強くらいです。
全体の1割くらいってかなり少ないよね
アクティブな口座って考えるともっと少なくなるだろうね
メリットが多いことはよく分かって貰えたと思いますし、やらない理由は特にないと思います。
完全に活かせないって思う人も多いと思いますが、今から始めて長期の視点で考えれば1800万円の枠も決して庶民に無関係なものではありません。
ぜひ口座を開設するだけでも良いので始めてみてください。
「鉄は熱いうちに打て」ってやつですね。
てなとこで。
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