【意識高い系に悲報】自己投資なんか要らない理由|大人しく金融投資が吉
節約家や貯金・投資に力を入れてる人に対して浪費家がよく言うのが「貯めるより使った方が有意義」的なやつです。
特に若い人に対しては「若い時から貯金なんて…(夢が無い?)」「自分を高めるために使うべき」って言われたりもします。
要は自己投資にお金を使えってことね
若いうちは色んな思考や知識を吸収する伸びしろもあるので、自己投資によって人的資本を強化しやすいフェーズです。
それが稼ぐ力に直結するので、ケチケチ節約して金融資本に投資するより投資対効果(コスパ)が良いって考え方で、直感的には「確かにそうかもな…」って思えます。
これからそのスキルを活かせる期間も長いしね
100万ぽっちで金融投資してもリターンが大したことないってのもある
しかしこれは机上の空論で、自己投資をしても期待してるような輝かしい未来は無いってのが個人的な見解です。
こう考える理由は大きく3つあるので、このページではそれぞれの理由について解説します。
ちな、投資するリソースはお金だけじゃなくて時間も含むよ
一般的には「自己投資は有意義で有益なお金の使い方」って思われてますが、かなり盲目的で偏った信仰を含んでいると思います。
自己投資の現実を直視して、お金や時間っていう貴重なリソースをムダにしないように再検討するキッカケにしてください。
自己投資が不要な理由1 お金をかける意味
自己投資の主な目的は自己資本(スキルや能力)の開発ですが、期待リターン率が安定しないって特徴(問題)があります。
ココが株式や投資信託など金融資本を強化する投資との大きな違いです。
もちろん金融投資の場合でも、投資手法や運用成績によってリターン率は変動しますが、そこまで大きなブレはありません。
おおよそリターン額は投資したお金に比例するので、資金を投下するほど儲けも大きくなります。
投資で儲けたいならまず入金力を高めるべきってやつか
金融投資は相当な資金力が無いと話にならない
一方で自己投資による能力開発に期待リターン率は存在しません。
お金や時間をかけてコレを習得したら、これだけの収入の増加が見込める、的な話を聞いたことはほとんどないはずです。
会社によっては「この資格を取ると給料アップ」とか示してくれるとこもあるようですが、そういう特殊な事例でもない限り投資とリターンの間に明確な関係は生まれません。
不確実性が高くて望むようなリターンがない可能性もあるって話ももちろんですが、ここで言いたいのは、お金をかけることが正義じゃないってことです。
お金をかけるほど実りが大きいわけでもないし、お金をかけないと実りがないってわけでもありません。
努力するほど成果が出るなんて世の中そんな甘くないもんね
努力すれば報われるなんてかなり頭の中お花畑
「投資」ってワードのせいで、お金を使うことを前提とする方向に視点が固定されてしまいます。
加えて多くの人が「お金を払うことで何かしらプラスになる」って勘違いをしていて、この勘違いがさらにこの(投資で成功できる)思考を強めてしまうのです。
お金を使うことが前提、何かにお金を使いたくてしょうがないなら、アリかもしれません。
さほど興味のないものや楽しみを与えてくれないガラクタにお金を使うよりは、圧倒的に有意義です。
しかしスキル習得やその先の収入アップが目的であれば、必ずしもお金を使う必要はありません。
お金を使ったから何かが確実に得られるわけでもないですし、視野を狭めてお金を使わずに得られるものを見落としてしまう可能性もあります。
何かしらにお金を使いたいだけなのか、自己資本を高めたいのか。どっちがホントにやりたいの?ってことね
そゆこと。ここを混同して迷子になってる人が多いから注意して。
自己投資が不要な理由2 価値ある対象が無い
お金がかかろうがかかるまいが、そもそも有益な自己投資の対象がそれほど多くありません。
自己投資ってパッケージの部分が独り歩きしていて、具体的に何をすべきかを答えられる人はそんなにいない印象です。
最もテッパンの自己投資って言えば知識やスキルアップのための勉強でしょう。
「この参考書を勉強しろ」って課題を与えてくれるので、主体性の無い人が飛びつきがちな対象です。
ですが現代において「何かを知ってること」それ自体の価値はさほど高くありません。
検索すればたいていの情報は誰でも簡単に手に入れられるからです。
そんな知識のために貴重な脳の記憶域、記憶する労力・時間を使うなんてもったいないよ
もっと具体的な資格取得のための勉強ってパターンもありますが、これもイケてません。
資格そのものはただの名札みたいなものです。
取得プロセスで得た知識やスキルが実生活・実務に結びつかないならただの資格コレクターで、資格ビジネスの養分でしかありません。
「それが何の役に立つんだ?」ってやつ
美味しんぼは渋すぎて伝わんないよ…。
そもそも試験って形式と実務との乖離の問題もあり、それが資格コレクター量産の原因になってる側面もあります。
試験では名称・定義を「正確に」覚えてることが求められますが、実務ではそれを使うことが重要で、暗記しておく意味はほとんどありません。
資格に関係する知識に意味はあっても、「試験合格のための勉強」は無意味ってこと
努力の方向性がズレてるんだね
別ベクトルの定番で言うと旅行でしょうか?コレも超絶ナンセンス。
理由は単純で目的がブレブレだからです。
単なる思い出作りのための旅行ならそれは良いですが、そこに自己投資の意味まで持たせようとすると様子が変わってきます。
ガラリと価値観が変わると勘違いしてる人が多いようですが、旅行にそんな魔法のような効果はありません。
正確には具体的な目的をもって旅行に行かない限り、そのような刺激や変化を受けることは無いでしょう。
なんか変わるだろうなーレベルじゃダメってことね
逆にその視点を持って生きてれば、旅行じゃなくても発見はある
人間にはカラーバス効果と言って自分に必要な情報に優先的に注意が向く性質があります。
ただそれは事前に注目すべき対象が絞られてる場合に限った話で、そこが明確になってなければ全てが均一に見えてしまい、何も輝いては見えません。
こんな感じで「具体的に何にお金を使う?」って問われると途端に答えに窮するんじゃないでしょうか?
もしくはあまり価値の高くない対象にお金や時間を投じてしまってる可能性もあるので、見直してみる必要があります。
投資どころか浪費じゃん…。
自己投資が不要な理由3 行動のハードルの高さ
最後の問題点が、自己投資の結果を活かせる人がかなり少ないってことです。
実際の行動に移すことのハードルの高さゆえに、多くの人は投資をムダにしてしまいます。
ここまでのパートでも解説した内容ですが、知識やスキルを習得することが自己投資の最終目的じゃありません。
それを実生活や実務に活かして、当初に想定していた以上の結果が出て始めてその投資は成功だったと言えます。
ただその結果が出るかは不確実なんだよね
だからこそお金や時間をかけすぎるのは考えもんってこと
結果の不確実性もさることながら、そもそも結果を出す大前提となる行動を取れないパターンがかなり多いです。
いくら知識をつけたところで行動しなければ何も生まれません。
【自己投資の公式(?)】
(有益な)自己投資 × 行動 × 結実する可能性 = 成果
どんなに大きく有益な自己投資をしたところで真ん中の行動がゼロの時点で、結果は確実にゼロです。
知ってるだけでその知識が実際の行動として外側に表れてなければ、周囲の目線からは何も知らない人と何ら変わりはありません。
最強なのは自分の脳内だけの話ってことか…。
万能感だけ漏れ出そうもんなら実力も無いくせに偉そうなただの嫌な奴
行動に起こすハードルの高さは大半の人がこれまでの人生の経験から知ってるはずです。
・ダイエット本を読んでもモチベが続かない
・早起きのメリットを知っても実際に早起きはできない
・投資の本を山ほど読んだけど証券口座すら解説できない
などなど。
このハードルを越える以前に、そもそもどう行動したら良いか悩んでしまう人もけっこう多いんじゃないでしょうか?
実のところここで躓くのはさすがに論外すぎるんですが、これに当てはまるケースが多いからこそ自己投資はあまり推奨していません。
本来のあるべき姿は「何に活かすか?」ってゴール・目的が先にあって、その目的を達成するための具体的な手段として自己投資で知識・スキルを習得する順序です。
どう行動したら良いか分かんないタイプの人は、このルートを逆走または無視して、自己投資そのものが目的になってしまってる可能性があります。
データサイエンスとかでもよく聞くね。そういう凡ミス。
「こんなデータ集まりましたけど何かに使えませんかね?」的なやつね
最初のパートの最後で指摘した「お金を使うことが大前提になってる人」は、特にこのワナにハマりがちです。
何に活かすかの視点が欠けているので、2つ目のパートで紹介した有意義な投資先がほとんど無いって事実も見過ごしてしまいます。
自己投資に限った話じゃないですが、ゴールを設定すること、その達成のための手段として最適なスキル・知識を習得すること、習得したものを具体化(行動)するアクションプランを作ること。
最後の最後、成果を出すところまで思い描けてるのか考えてみるようにしましょう。
でも当初のプランが崩れることもあるじゃん?
計画して失敗するのと、見切り発車で迷子になるのは全く別物
まとめ
自己投資が必要ないと考える理由について解説してきました。
そもそもお金をかけるほど有益ってわけではありません。
無料で習得できる有益な知識・スキルもありますし、お金ばっかかかって何にもならない投資先もあります。
図書館の本・YouTube・ブログとかならタダだもんね
逆のパターンの典型が中身スッカスカの情報商材とかセミナー
お金を使うことが前提になってないか考えてみましょう。
無限にお金があって持て余してるなら良いですが、そんな人はほぼいないはずなので、目的を最小コストで達成する方法を考えるべきです。
また自己投資って括りでまとめて「良いお金の使い方」って思われてますが、具体的に何をするかって話になると、そこまで有望な使い道がないことに気付きます。
勉強や資格取得、旅行などが定番ですが、それが何の役に立つのかまで考えなきゃ単なる浪費に終わるだけです。
仮に有益な知識やスキルを習得できたとしてもそれで終わりじゃありません。
それを活かして成果を得ることが最終目的で、活かす行動が取れなければ成果が出ないので、それじゃあスキル・知識が無いも同然です。
そしてその行動するって最後のハードルを多くの人は越えることができません。
つまり最後の最後、ゴール目前でバタバタと倒れてくってことです。
もちろん全てがプラン通りに進むわけじゃないですが、ゴールに向けてのアクションプランの具体化・達成に向けたある程度の道筋は立てておくべきです。
そこを立てずに見切り発車してしまえば、ほぼ確実に浪費で終わります。
「自己投資=正義・有益」的な論調に踊らされてしまうと、このように盲目的・思考停止でお金や時間を投じてしまいがちです。
今回お話したように、かなりの浪費化リスクを孕んでるので、そこを認識した上で慎重に判断しましょう。
てなとこで。
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