【実は逆!?】高収入より低収入の方が蓄財に有利って話|言い訳しちゃダメ

「貯金がしやすくて仕方ない」って人はあまり多くないと思います。
ぼくも一般的な人に比べればかなり簡単に蓄財が進んでる部類だと思いますが、できることならもっと加速したいと思ってるので、理想と現実のギャップで言えばみんなと同じです。

思うように貯金ができない、蓄財が難しいって感じてる人の大半は「収入が少ないから」って考えてるでしょう。
「物価は上がれど給料は上がらず…」など、収支の悪化を蓄財の障害と捉えてる象徴ですが、断言しましょう。

蓄財の難易度に収入はほとんど関係ありません。
むしろ下手に収入がある方が蓄財には不利だって思ってます。

YouTubeやInstagramなどの発信を見てると「低収入なのにこんなに貯められた!」的な情報がけっこうあります。
かく言うぼくも、平凡な収入でも1000万、2000万くらいは築けるよって発信してるので、この一員です。

ただよく考えてみると「低収入でも」じゃなくて、「低収入だからこそ」貯められたんじゃないかと思い始めました。
有り余るお金があって、何もしないでもお金が余ってくようなごくごく少数派の大富豪を除いた庶民レベルで考えれば、収入は貯金の有無の理由になりません。
このページではその理由について解説します。

このページでわかること

・高収入が貯金に有利にならない理由
・低収入が有利になる2つのポイント
・油断すると出てくる低収入にありがちな悪いクセ

言うまでもなく実感してると思いますが、低収入でいるだけで勝手に蓄財が進みやすくなってくわけじゃありません。
そのままにしてたら1ミリも資産ができずに悲惨な老後を迎えることになるのは、金融広報中央委員会などの調査統計にもしっかり現れています。

ただ、自分がどういう点で有利になるのか、その活かし方が判れば状況は変わるはずです。
高収入になったとこで貯められるわけじゃないって現実と、低収入が持つ武器を知って着実に蓄財を進めていきましょう。

1 高収入はさほど貯金に有利じゃない

まずは貯金できない民全員がその理由として挙げるのは収入ですが、一般的にイメージされてるほど重要なポイントじゃありません。
高収入でも貯金に有利にならないどころか、むしろ不利になる可能性すらあります。

まずはこの貯金=収入って誤解を解いてく

冒頭でも書いたことですが、使っても使っても無くならないほど有り余るお金がある大富豪なら収入が多いほど資産形成も進みます。
収入が倍になったからってお金を使う時間やお腹のキャパが2倍になるわけじゃないので、いくら高級志向になっても使い切れない分が出てくるからです。

ただ年収1000万とか1500万とかそこらだとそうはいきません。
このレベルじゃそこらの一般庶民の範疇なので、低収入の人と変わらずお金の使い方をしっかりコントロールする必要があります。

これをやらないとまず余らない

高収入の人が不利なのは、この認識が生まれにくいからです。
世間一般のやりくりにヒーヒーしてる年収500とか600万くらいの人たちに比べればかなり多い金額なので、自分たちとやりくりは無関係と誤解してしまいます。

やりくりの必要性に気付けないだけじゃなく、高収入に付随するコストも発生します。
高収入って謎のプライドがモノや住まいなどを必要以上に高級志向にしてしまったり、役職や取引関係に伴う付き合いなどが代表です。

高収入には高収入なりの苦悩があるんだね

高級志向は完全に自己責任だけど

こんな話をするまでもなく、収入が多くても貯められない人が多いのは有名な話です。
貯金できない理由に収入の問題を挙げる人は、こういう事実から意図的に目を逸らして、やらない言い訳をしたいだけってこと。

収入は理由にならないって現実を直視した上で、以降のパートで低収入ならではの利点を紹介します。
併せて低収入が陥りがちな浪費のワナもあるので、それも見ていきましょう。

2 低収入の利点① 目利き力

まず低収入は必要経費を除いた上で使えるお金(可処分所得)が限られるので、お金の使い道に慎重になれます。
なれるって言うよりも慎重にならざるを得ません。

この点で高収入はガバガバになりがち

複数ある選択肢のうちからどれか1つに絞らなきゃいけないシーンも多くなります。
この結論を出すために「なぜそれを選ぶのか?」逆に「なぜコレを選ばないのか?」を明確にしなきゃいけません。

こうやって低収入なほど要不要や良し悪しを判断する機会が増えるので、目利きをする力がパワーアップしていきます。
このプロセスで自分が何を求めてるのか、自分自身の価値観を明確化することもできるので、少しずつムダなモノにお金を使わなくなり、蓄財が進んでいくってことです。

高収入だと「まあ稼げば良いし」「これくらいいっか」って甘い判断になりがち

それじゃあ見極める視力はつかないね…

ぼくの場合は資産形成や蓄財に目覚める前からこの力を養えてたと思います。
と言うのも、子供の頃からおもちゃを買ってもらう時、自主的に1つに絞るようにしてたからです。

なぜか「うちは貧乏」って勘違いしてたんだよね

親孝行っちゃ親孝行?

因みに意識高い系の人は「選別にかける時間がもったいない」って言うかもしれませんが、これは正直ビミョー
自己投資に時間を使っても実らないのが大半で、固定給で働いてる人は追加の時間でそれ以上のお金を稼げないからです。

高収入ほどこういう机上の空論のワナにハマってるからね

3 低収入の利点② 支出の連鎖が生じない

もう1つはモノを持つことのデメリットを避けられるってことです。
モノをたくさん抱え込むほど、その管理にかかるコストが増えるって問題もありますが、モノを持つことの問題は加えてもう1つあります。

それが物欲の連鎖を生んでしまうってことです。
これは行動経済や心理学では非常に有名なもので、ディドロ効果と言われています。

簡単に言えばトータルコーディネート欲と言ったとこでしょうか?
あるモノを手に入れると、それと調和を取るように、周囲のモノも一新したくなってしまいます。

カジュアルテイストな服ばっかだったのに、急にシックでモードなアイテムを加えると全然合わないですよね?
そのテイストに合わせた服をさらに買う必要が発生してしまうのが典型例です。

その他に家電・インテリアとかメイク道具とかでも起きるね

こんな感じで1つのモノを買うだけって思ってても、出費の範囲がそのもの1つに収まらないのです。
こうして支出が連鎖していき、どんどん膨張していく原因になります。

高収入だとモノの購入にそれほど強い制約がないので、簡単に増やしてしまいがちです。
その結果としてどこまでも物欲や支出が拡大していき、高収入なのに首が回らない状況が出来上がってしまいます。

一方で低収入の場合は、モノに使えるお金だけじゃなくて居住スペースやモノのの保管スペースも限られるので、やたら滅多にモノを増やせません。
つまり半強制ミニマリスト状態ってことで、そのお陰でムダなお金を使わずに済みます。

4 低収入に潜む悪循環のリスク

ここまで低収入が貯金に有利と考える理由について解説してきました。
不利でしかないと思われてた低収入サイドにも貯金に有利な側面があることが分かったと思います。

この強みを最大限に活かして蓄財・資産形成に励んで欲しいところですが、1点注意しなければいけない弱点があります。
それが形への拘りです。

どゆこと?

これだけだと何のこっちゃ判らないかもしれませんね。
具体的に言うと、モノの購入に意識が向きやすいってことです。

モノ増やしちゃったら高収入と同じワナに…

そうなんだよ。だから注意が必要。

使えるお金が限られると、「せっかくお金を使うからには、何か形に残るものに使いたい」って思いやすくなります。
みんなも何となく心当たりがあるんじゃないでしょうか?

また同じような感じで、モノの多さに意識が向いてしまって、より多くのモノが手に入る選択をしがちでもあります。
つまり高いモノに1点投資じゃなく、安物をたくさん買おうって発想です。

安物買いの銭失いもそうですが、先ほど紹介した物欲の連鎖・ディドロ効果の影響も受けやすくなってしまいます。
これにハマった末路がモノにまみれたゴミ屋敷に住む貧乏人です。

モノに拘る性質のことを貧乏性と呼びますが、ホントに貧乏になるからこう呼ぶのかもしれませんね。
こういう末路にならないためにもモノへの執着はしないように注意しましょう。

まとめ

低収入でも貯金できるカラクリについて解説してきました。

高収入でも貯められない人がいる一方で、低収入でもしっかり貯められてる人もいるってのは非常に有名な話です。
ここから分かるとおり、収入は貯金の出来・不出来にはほとんど関係ありません。

その気になれば高収入の方が貯金額が伸ばせるのは確かで、その点は低収入の弱点になります。
その一方で高収入にも弱点があり、それが低収入だけが得られる強みでもあるわけです。

つまりどっちも一長一短あるってこと

どっちの方が有利とか優劣があるわけじゃないんだね

低収入の強みは使えるお金が限られることです。
対象が限られるので取捨選択をする必要がありますし、モノを増やせないので物欲の連鎖のワナにもハマりにくくなります。

形あるものに拘ることさえしなければ大丈夫!!

追加の学び

今回のメインテーマは低収入なりの強みでしたが、その他にもう2つ学ぶべきことがあります。

まず1つが貯められないのは収入の多い少ないの問題じゃなく、本人の考え方や家計運営のやり方の問題ってことです。
その根本が変わらなければいくら収入が増えようと、どうせ貯金はできません。

「収入がもう少し多ければ…」って最も無意味でギルティなタラレバ

もう1つが、どんな状況であってもその中から美点に目を向けることの重要性です。
意識高い系ワードで言うならリフレーミングってやつです。

「収入が多ければ…」ってタラレバは他人の恵まれてる部分と自分の恵まれない部分を比較するせいで起こってます。
意識的にせよ無意識にせよ自分の恵まれてる部分から目を逸らしてるわけです。

これでは「できなくて仕方ない」思考にしかなりません。
だからこそタラレバ・事故憐憫はギルティで生産性の欠片もないって思ってます。

不幸中の幸い・怪我の功名を見出だせれば、思考はプラスになり行動が変わりやすくなるので、自分がいかに恵まれてるかにフォーカスしていきましょう。

少しオーバーなくらいのポジティブシンキングって感じかな?

おまけ 結局コレが一番貯まる

最後に貯金する上でほぼ必須と言われる先取貯金がいかに最強かを改めて実感しました。
別名なかったこと貯金とも言われますが、使える収入としてカウントしなくなるので、低収入を疑似体験できるからです。

「先取貯金なんかしなくても」って高を括ってるザンネンなブルジョアは一切貯金できませんが、同じ高収入でも先取貯金を実践してる人は弱点を克服してしっかり堅実に貯めています。
限りある収入の中から貯金したい弱者のための戦略って思われがちですが、高収入でもやるべきってことです。

そもそも本編でも触れたとおり、お金が余ってしょうがないって特殊能力者以外はお金のコントロールをしなければ貯金はできません。
年収1000万の高収入だろうが、年収300万とかそこらの低収入と同じ戦略を取るべきってことです。

変なプライド出しちゃダメ

てなとこで。