最強のホルモンの大敵|テストステロンの分泌を下げてしまう食べ物10選
テストステロンは非常にメリットの多い万能なホルモンです。
最強のホルモンと言っても過言じゃないくらい
そんなテストステロンは食事によって高められるということを別のページで解説しました。
テストステロン値を上げるのに効果的な食事がある一方で、実は分泌にマイナスに働く食べ物も存在します。
スーパーマンのクリプトナイト的な存在だね
このページではテストステロン値を下げてしまう食べ物について解説します。具体的には以下のとおりです。
①ニンニク(生) ②糖質不足 ③脂質不足 ④揚げ物など(AGAs) ⑤緑茶 ⑥アルコール ⑦大豆 ⑧グレープフルーツ ⑨甘草 ⑩フラックスシード
逆に「テストステロンが悪さをする」って信仰が強い人にはオススメの食品になるかもね
1 生のニンニクは逆効果
テストステロン値を高める食材として登場したニンニクですが、実はその効果は加熱など調理をしたものに限ります。
生のニンニクは逆にテストステロン値を下げてしまうのです。
調理前のニンニクにはテストステロン分泌の促進に重要なアリシンという成分が生成されていません。
生のニンニクにはアリインという成分が含まれており、これが刺激を受けることでアリシンに変化します。
そして前駆体であるこのアリインにテストステロン値を下げてしまう働きがあると考えられているのです。
アリインをアリシンに変化させるため、加熱・刻む・おろすなどの加工を加えましょう。
調理の前後で真逆の性質になるって面白いよね
2 糖質の少ない食事
体脂肪を減らすことはテストステロンの分泌に効果的ですが、やり方によっては逆効果になる可能性があります。
ダイエットの王道と言えば糖質制限ですが、糖質の不足はテストステロン値を下げる原因になります。
それは筋肉の活動や合成に必要なエネルギーが不足するからです。
減量末期のボディビルダー・フィジーカーはみんな賢者だってよく聞くよね
適度な糖質が必要ということですが、その種類には注意しましょう。
砂糖や白米などの精製された白い炭水化物はインスリン抵抗性の原因になるからです。
インスリン抵抗性を生じると肥満になり、テストステロンの分泌が低下してしまいます。
3 脂質の少ない食事
ダイエットの主流は糖質制限に切り替わりつつありますが、未だに脂質を倦厭する風潮も根強く残っています。
このようなローファットな食事もテストステロン値には悪影響です。
テストステロンはホルモンの一種であり、他のホルモンと同じくコレステロールを材料に作られます。
不足すれば体内で合成されますが、極端に脂質を制限した食事ではさすがに合成が間に合いません。コレステロールが低値になってしまうことでテストステロンが上手く生成されなくなるということです。
具体的には摂取カロリー全体に占める脂質の割合が15%を下回るとホルモンの分泌が低下すると言われています。
カロリー計算がめんどくさいという人は、とにかく過度な脂質制限を辞めましょう。
脂質が必要と言っても飽和脂肪酸は肥満を初めとした様々な疾患の原因になります。人工のトランス脂肪酸(部分水素添加油脂)など論外です。
ショートニングとかマーガリンとかね
オメガ3とかオメガ9を積極的に摂ろう!
4 揚げ物
脂質はホルモンの生成に必要と解説しましたが、天ぷらやフライなどの揚げ物はNGです。
高温調理で発生するAGEs(終末糖化産物)はテストステロンと負の相関があります。
AGEsはタンパク質を劣化させる原因です。
揚げ物を食べることで多量に体内に取り入れたAGEsが精巣などを老化させる原因になると考えられています。
揚げ油に使われるオメガ6脂肪酸やトランス脂肪酸などは炎症の原因でもあるため、さらにテストステロン分泌には悪影響です。
またAGEsは糖質過多によって体内でも生成されます。
糖質不足が問題と解説しましたが、過剰も同じくらい問題ということです。
なるべく茹でとか蒸しみたいな低温調理の食べ物が良さそうだね
5 緑茶
カフェインはテストステロンを高めるのに効果的ですが、お茶とくに緑茶はオススメしません。
緑茶に豊富に含まれるカテキンにはテストステロンの受容体を不活性化する働きがあるからです。
カテキン(特にエピガロカテキンガレート)は体脂肪の燃焼にも効果的ですし、ガンなどの疾患(特に前立腺ガン)を予防する効果もあるので悩ましいところです。
この関係でテストステロンは前立腺ガンの原因になるって言われてるけど実際は関係ないよ
とは言えテストステロンよりも健康が心配という人にとっては、多くの健康効果があるのでオススメの飲み物です。
6 アルコール
アルコールを飲んで良いことがあるという話を聞くことがないので言うまでもありませんが、テストステロンにも悪影響です。
理由は大きく2つあります。
①ストレス ②亜鉛の消耗
アルコールを分解するプロセスで生じるアセトアルデヒドは強力な毒素であり、非常に大きなストレスが生じます。
このストレスによって筋肉が分解し、睡眠の質が低下し、睾丸にダメージが入ります。良いことなしの三重苦です。
そしてアルコールを分解する過程でテストステロン分泌に重要なミネラルである亜鉛を大量に消費します。
亜鉛不足によりテストステロン値が75%も低下することが分かっており、その影響は絶大です。
多くても1日グラス2杯までにしようね
7 大豆(製品)
大豆に豊富に含まれるイソフラボンは体内で女性ホルモンのエストロゲンと似た作用をすることが知られています。
これはけっこう有名な話なので知ってる人も多いかもしれません。
女性ホルモン(に似た物質)が体内に増えれば、当然それだけ対極に当たるテストステロンの分泌量は減ると考えられます。
実際にホエイタンパクと大豆タンパクでの筋肥大効果を比較した実験でも差が確認されています。
これに関しては大豆タンパクの細胞壁の影響もありそうだけどね
その一方で美肌効果などがあるかというと、それはそうでもないというのが現実です。
納豆とか豆腐とか安くて良いタンパク源なんだけどなー…
8 その他の食品
その他のシンプルにテストステロンの分泌を減らすことが確認されている食品をまとめて紹介します。
8-1 グレープフルーツ
グレープフルーツに含まれるフラノクマリンという成分にテストステロンの分泌を抑える働きがあることが分かっています。
フルーツの中では比較的安く、ビタミンCの摂取源になりうるのですが、残念ながらテストステロンにはマイナスのようです。
8-2 甘草
体脂肪、とくに内臓脂肪を減らす効果があると謳われている有名な漢方の1つです。
これにもテストステロン値を下げる作用があることが確認されています。
ストレスを低減してコルチゾールを減らす作用もあるのでダイエットには効果的ですが、テストステロンにはマイナスです。
8-3 フラックスシード
フラックスシードはスーパーフードオタクでもないと馴染みが無いかもしれません。
フラックスシードを1日30g摂取することでテストステロンレベルが低下してしまうことが研究によって分かっています。
オメガ3が豊富で良質な脂質源ではありますが、テストステロンのことまで考えるとベストな脂質源とは言えなさそうです。
まとめ
テストステロン値を下げてしまう食べ物について解説しました。
テストステロンは非常に多様なメリットのある最強のホルモンなので、なるべく下げないようにしたいものです。
テストステロンにマイナスになる食事は以下のとおりです。
①ニンニク(生) ②糖質不足 ③脂質不足 ④揚げ物など(AGAs) ⑤緑茶 ⑥アルコール ⑦大豆 ⑧グレープフルーツ ⑨甘草 ⑩フラックスシード
揚げ物やアルコールなど食べる必要が全くないものは良いとして、緑茶や大豆など身体に良いものもかなり含まれていました。
テストステロンを優先すべきか悩ましいところです。
ぼくの場合は控え目にしつつも完全にはカットしないという選択肢をとっています。
劇的に体感に現れるわけではないので難しいですが、自分にとってベストな落としどころを探してみてください。
てなとこで。
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