【節約とは何か?】節約のやり方|難しさ・大変さの原因とは?

「貯金・節約がなかなかできない」って悩んでる人はかなり多いと思います。
ただ資産形成を継続してきてる身からすると、「何でこんな簡単なことができないの?」って感じです。

いきなりケンカ腰じゃん

単に「自制心がないだけ」で片づけることもできますが、それだと4行でブログが終わってしまいます。
切り捨てずにいったん冷静になってみると、もしかしたらそもそも節約が何なのかが分かってないんじゃないか?と思い至りました。

何だか分かんなくて過度に大変なものって勘違いしてるってことか…

そこでこのページでは、節約とは何なのか?っていうバカにしてそうなくらい基本的だけどj実はほとんどの人が分かってないポイントを解説します。
そんなに単純で簡単なものなのに、それでも貯金・節約ができない人の抱える問題点についても紹介するので、ぜひ最後まで一読ください。

このページでわかること

・節約とは何か?その単純すぎる中身
・そんな簡単な節約が難しくなる原因
・貯金を進めるために見直すべきこと

ピントがズレたまま節約を継続してもなかなか効果は上がりません。
モチベだけはあって資産形成のための行動を継続できるって人もいますが、ザ・昭和なストイックすぎる人種は一部だけで、大半の人は遅かれ早かれ心が折れてしまいます。

節約とは何なのか?
そして自分の家計・生活の中で削るべきポイントはどこなのか?
これを正確に把握して、正しく効果的に蓄財を進めていきましょう。

1 節約とは何なのか?

節約って何だと思いますか?
恐らくこのように聞かれた時に大半の人の答えは次のような感じでしょう。

支出を減らすことっしょ?

確かに結果としてはそうなのですが、その理解ではまだ解像度が不十分です。
肝心のプロセスの部分を見落としてしまっています。

ガラケー時代のカメラくらいの画素数

肝心なのは「どうやって」支出を減らすのか?です。
支出の削減やその結果として捻出できた貯金っていうのは、あくまで節約の産物でしかありません。

節約とは何かといえばムダを削る作業のことです。
つまり無くても困ることなく生きてける、生活に何の影響もない使い道を削減してく作業ってことです。

野菜の薄皮を剥く行程みたいなもんか

可食部まで切って捨てろとは言ってない

節約が辛いって勘違いしてる人は、「支出を削る」って結果の部分だけを見てしまっています。
そのため削るべき対象が何なのか・要不要も考えず、手当たり次第に削ってるせいで苦しくなってるってわけです。

薄皮も実も見境なくとりあえず20g分捨てる的なね

娯楽を削れなかったり、健康を害するほど食費の節約をするのが典型的なNG混同パターンです。
無くても困らない娯楽の代償に、命に直結する食事・健康を犠牲にするなんて正気の沙汰とは思えませんね。

薄皮の代わりに実を捨てるなんてどうかしてる…

生きてくのに必要な支出を切り詰めるとなれば、辛いと感じてしまうのも仕方ありません。
心を削ってるので、「節約生活なんてひもじくて苦しい」って思うのも当然です。

一方で無くても困らない支出を削ってくだけなら、何も苦労はありません。
だからこそ大半の節約家は節約が辛くも何ともないって言ってるのです。

ゴミを家に置いとく方が不快だからね

このようにちゃんと正しく理解できれば大半の人にとって節約は簡単なお仕事に様変わりします。

ただ節約はできても貯金がスムーズに進捗するとは限りません。
次のパートではその難易度がどう決まるのかについて解説していきます。

2 貯金の難易度を決めるもの

ここまで見てきたとおり、節約そのものは何も難しくありません。
難しくなる可能性があるのは、節約によって捻出する貯金額の目標達成です。

同じ年間50万円って貯金目標でも、楽々クリアできる人もいれば、かなり苦しく失敗してしまう人もいます。
この差はどこから現れるのでしょうか?

そんなの収入の差だろ…

こう考える人が大半だと思います。
確かに収入が多ければ、収支の差額、貯金の余裕は作りやすいように思えます。

しかし貯金の出来・不出来に収入の多寡はそこまで大きな影響を及ぼしません。
少なくとも使っても使っても無くならないほど莫大な収入を得てる人でなければ無関係と考えてOKです。

実際に低収入でもできる人はいるし、高収入でもできない人もいるからね

収入のせいにしてるといつまでも貯金できないよ

本当の問題はどこにあるかと言えば、当たり前・欠かせないって最低ラインをどこに置いてるかです。
自分の人生に高望みをしてる人ほど貯金は難しく、さほど多くを望んでない人ほど貯金は簡単になります。

節約は不要なものを削る作業です。
なので必要・当たり前のレベルが高いほど、ムダに該当するものは少なくなります。

・半年に一回の旅行がマスト
・月に2回は飲み会とか外食を楽しみたい
・毎日美容のために高級なパックは欠かせない

こんな感じの人だとなかなか削りどころが無いので、貯金の捻出は難しそうなのが分かりますよね?

一方でぼくの場合は健康的でごくたまーーに外食や旅行、服にお金を使えればOKって思ってるので、求める水準は高くないと思います。
写真やYouTubeでの発信、筋トレなど、お金の要らないことが趣味で十分に楽しめてるってのも大きいかもしれません。

どんなに収入が少なくても、このレベルの生活ならお金は余るね

大きな資産を築くことのメリットを強く認識してる効果もデカいね

健康で文化的な最低限度の生活、食べられて・着られる服があって・屋根と壁がある状態が人間としての真の最低ラインです。
栄養バランスに配慮する必要はありますが、外食や加工食品である必要はないですし、服もメルカリで1着300円から購入できます。

これがプレーンなピザで、ここに好みに応じたトッピングをしていきます。
オシャレな服を着たいとか、美容に力を入れたいとか、旅行とかをプラスした結果として、個人ごとのオリジナルのピザが仕上がるイメージです。

「ぶっちゃけサラミとか好きじゃない」ってピザから取り除くのが節約ってこと

3 削る労力がかかる原因

節約する時は支出項目を眺めて、その中から不要なもの・ムダなものを洗い出します。
そのために家計簿などをつけてお金の使い道を可視化する必要が生じるわけです。

この作業を手間に感じる人も多いと思いますが、それがメンドウなら「最初から支出項目に入れなければ良いじゃん」って思いませんか?
サラミが嫌いなら後から取り除くんじゃなくて、最初から乗せなきゃ良いだけです。

乗せる前に取捨選択がしっかりできてれば、後から取り除くメンドウな作業は不要になりますが、こう合理的に行動できる人は多くありません。
それを妨げる原因は大きく3つあります。

・時期の変化
・人に乗せられる
・自分の好みの把握

3-1 時期ごとに好みが変わる

まず自分が人生に求めるもの・必要と考えるものが時期によって変わるってことです。
ある一時期は食べ歩きや住む地域が重要だったけど、今はそこまで求めていないといったケースがこれに当たります。

食べ物の好みもブームみたいなものがありますよね?
ぼくも一時期はマヨコーンピザにドハマりしましたが、今となっては全く見向きもしません。

このようにある時期では重要だったものでも、今は不可欠ってほどじゃなくなったってものは探せばあると思います。
惰性で続けてしまった結果、ムダなお金を垂れ流し続けてしまうことになるので、定期的な見直しが必要です。

3-2 自分の意志に基づかないもの

2つ目のパターンが他人の影響で支出項目に滑り込むケースです。
外から押し付けられたものなので、自分の好みに合致しなくても不思議はありません。

むしろ好みじゃないものの可能性の方が高いね

単なる付き合いで外食やレジャーなどにお金を使ってる場合、自分にとって使い道そのものは重要じゃないので削るべき対象です。
こういう点で交際費・他人との付き合いは質の低い使い道の温床と言えます。

また「初回お試し」などの無料サービスにも注意が必要です。
さほど興味が無いのに「無料だから」と使ってしまったが最後、そのまま惰性で有料になっても使い続けてしまうハメになります。

3-3 自分の好みが分かってない

そもそもの問題として自分が何が好きなのかが分かってないってケースもあります。
人生に欠かせないものが何なのか、いわゆる自分の価値観が分かってないパターンで、これに該当する人はかなり多いです。

何が正解か分かってないので、使い道も玉石混交になってしまいます。
しかも削るとなっても何が必要で何が不要か区別もつかないので、節約する対象が見付かりません。

1つ前で紹介した他人に使い方を決められるパターンにハマってしまうのも、自分の好みがハッキリしないことが原因と考えられます。

4 削る対象の探し方と削り方のポイント

これからムダな支出を家計に滑り込ませないためにも自分の好み・価値観を知ることは欠かせません。
とは言え自分の価値観を知るのが簡単じゃないことは確かです。

そこで自分にとってそれがホントに欠かせない支出なのかを知るために、試しに削ってみるってのがオススメです。
要らなそうなもの、家計を圧迫してるものから試してみると良いでしょう。

削ってみて影響が大きければ戻せば良いですし、大して影響が無いと知れればそのまま削ってしまえます。

ただし削った直後に心理的ダメージを受けたからって、「必要なものだ」って即断するのはNGです。
人間は失うことによるダメージを過大に評価するので、どんなゴミにでも最初は心理的なダメージが発生します。

いつまで経ってもダメージが尾を引く使い道だけが有益なんだね

因みに削り方としては量・頻度・グレードを落とす方法もあります。
その使い道を続けるか削るかの0・100で考えがちですが、その中間の選択肢です。

化粧品のグレードとか外食の回数とか交通手段とかね

頻度を下げるとありがたみも増すから一石二鳥だよ

節約をするほどにどんどん節約が捗ってくってことがよくあります。
成功体験がモチベになるなど色んな理由がありますが、ほとんどのものが無くても困らないって知れることが大きいかもしれません。

ぼくも一気に全てをムダと断じてカットしたわけじゃなく、徐々に削る範囲や量を拡大していきました。
削って生活や心理に悪影響が出たものはほぼゼロで、あっても無くても変わらないものばっかだったってことは自分の経験をもって保証します。

まとめ

貯金・節約の難易度についての解説でした。

節約を難しく考えてしまう人は多いですが、節約そのものは非常にシンプルで簡単なものです。
ただただ自分の人生に無くても困らないムダな支出を削る作業のことを言います。

節約が苦しいって勘違いしてる人は、貯金と節約をごっちゃにしてしまってます。
こういう人たちは目標貯金額を捻出するために、要不要を考慮せずに見境なく必要なものまで削っているので、辛く感じて当たり前です。

貯金の捻出の難しさを収入の少なさと考える人も多いですが、本質はそこじゃありません。
ホントの原因は人生に対する高望みです。

人生の最低ラインと考える水準が高いほど削る対象は少なくなるね

人生に求めるものを少なくすることも大事ですが、まずは自分の好みに沿わない使い道を削ることからスタートしましょう。
そもそも自分の好みじゃない不要な支出が紛れ込んでしまう原因は大きく3つです。

・好みが時期によって変わる
・外側からもたらされる(交際費・無料お試し)
・自分の好みが分かってない

節約対象を探す方法としては、試しに削ってみて影響があるか無いかをチェックする方法がオススメです。
影響がなければ削ってOKで、この作業の中で自分の価値観も併せて把握できるようになります。
価値観を知ることができれば、そもそも不要な支出を侵入させない予防に繋がるので、この把握は必須です。

影響があったとしても、必ずしもフルで残す必要があるわけじゃありません。
量や頻度、グレードなどを調整して、削れるところまで削ってみてください。
てなとこで。