【残念無念】失敗するFIREの特徴|達成後に挫折しないための対策
一時期のブーム(2020~2021年ごろ)ほどじゃないですが、FIREを目指してる人は相変わらず少なくないと思います。
新NISAがそのブーム再燃のキッカケになるかもしれません。
※FIREとは?(念のため)
Financial Independent Retire Early の略。
経済的な自立による早期リタイアの意。
大々々多数派の人が好きでもない仕事を嫌々してるはずで、そんな退屈でストレスフルな労働からの解放は非常に魅力的です。
NewsPicksの「今日の仕事は楽しみですか」炎上からも明らか
その話好きね…
FIREが色褪せてしまうのは、FIREそのものの魅力の問題って言うよりも、達成した人の方の問題です。
つまりやり方によってはかなり失敗のリスクが高いってことね…
そこでこのページではFIREを失敗させてしまう原因を大きく2つの要素に分けて解説します。
うっすらとでもFIREらしきものを将来に意識してる人は今後の参考にしてください。
・FIREを失敗させる要因2つ
・FIREを目指す前にするべき準備
FIRE失敗の要因1 計算ミス
1つめの失敗パターンが資金不足によるFIRE生活からの脱落です。
完全に脱落しないまでも、ギリギリの運用で気が気じゃないような状態もこれに含まれます。
このような状態に陥ってしまう要因は必要資産額の計算をミスることです。
慎重に試算しないと生活費がギリギリまたはショートしてしまいます。
資産を試算ってね
くだんね
一般的には4%ルールに基づいて資産額を計算します。
生活費が資産総額の4%以内になる規模の資産額が必要ってことです。
そのペースの取り崩しなら高確率で資産は枯渇しないって研究がベース
このルールに基づくと年間の生活費を0.04で割った数字が必要な資産額になります。
仮に年の支出が300万円の場合、必要な資産は7500万円です。
ただこの計算には大きな大きな穴があります。
今この時点での支出額がベースであり、今後の生活費の変動を織り込んでないからです。
最もわかりやすいのが物価の高騰・インフレです。
同じ生活のままでもその単価がインフレによってジリジリと上がってきています。
ここ最近は特に強く実感してるんじゃない?
また医療費や介護費など自身の体調・コンディションの変化によっても支出が増加する可能性があります。
これらの費用は親兄弟などにかかる分も含み、自分自身に限りません。
老後不安が再燃しちゃう…
そして何よりも大きな変化がFIREそのものです。
灯台もと暗しですが、実に巨大な盲点になってます。
フルFIRE、完全なリタイアとなれば、これまで仕事に使ってた平日の日中約4~50時間が丸々フリーになります。
その穴を埋めるのに、FIRE前には無かった新たな使い道が発生する可能性は大です。
かなり影響の大きい変化なのは間違いないね
もう1つFIREに関連した変化がリバウンドです。
このワナにハマるパターンもかなり多いと思います。
FIREを最速最短で達成する方法は生活レベルのダウンサイジング、つまり節約です。
収入アップで資産の増加スピードを上げるのも重要ですが、必要資産は支出額ベースなので、浪費しててはなかなか達成には近付けません。
支出が多いとゴールがかなり遠くになっちゃうもんね
大なり小なり節約は必要だよ
低コストライフが習慣になってれば問題ないですが、FIRE達成のための一時的な頑張りの場合はキケンです。
永久に息を止め続けるのはムリで、反動で支出が増加してしまえば計算は一気に狂います。
FIRE失敗の要因2 理想と現実のギャップ
もう1つが精神的な問題によるFIREからの脱落です。
こちらはお金の面で問題が無くても、心の面で生活に耐えられなくなるパターン。
FIREブームの後半にFIRE卒業ってワードをSNSなどでチラホラ見掛けるようになりました。
これこそまさにFIREに対する理想と現実のギャップによるFIREからの脱落です。
せっかく達成したのに自ら辞めちゃうなんて…
なぜ頑張って到達した夢のFIREを卒業してしまうのか?
その理由は人により様々でしょうが、ザックリまとめるなら自由な生活に退屈するからです。
好きな時間に起きて一日中ゲームやYouTube、マンガなど好き放題やって過ごす。
こう聞くと何とも魅力的で素晴らしいものに見えるでしょう。
毎日が夏休み!
ただそれは最初だけです。
毎日のように繰り返してると、いずれ飽きてしまって何も感じなくなります。
仕事とか勉強の苦痛があるからこそ休みが輝いて見えるんだね
耳キーンってなるくらいの高低差が大事
とりあえず仕事を辞めること・仕事から自由になることを目的にFIREを目指してる人も多いと思います。
冒頭でも言ったとおり、仕事にポジティブな感情を抱いてる人が非常に少ないからです。
むしろネガティブな感情の方が大きいかも
出勤するたびに日々ネガティブな感情が積み上がってくので、FIREを達成するまでモチベには事欠かないはずです。
次から次へと火に油を注いでくれますからね。
ただ仕事を辞めた後の自由な時間の現実も見据えないと、せっかく頑張ってもムダになってしまいます。
達成後に挫折なんて非常に不思議な話ですね。(とんち?)
耐えて頑張った先にあるのが退屈なんて浮かばれない…
FIREに失敗しないための準備
念願のFIREが失敗に終わらないようにするために、必要な準備について解説します。
計算ミスと退屈の問題は全く別物のようで、相互に関係しています。
まず資金ショートを起こさないようにするために、将来の生活費の変化を見込んでおく必要があります。
現時点だけで判断するのは非常にキケンです。
ただ未来のことはわかんないじゃん?
そこで最もシンプルな方法が、算定方法をよりシビアにすることです。
標準の4%よりさらに厳しく、3%や2%で算定すればかなり大きな余裕が生まれます。
試算したよりも多くのリターンがあれば、その余剰が貯蓄となって不測の事態や将来の生活費アップへの備えとなります。
S&P500への長期投資なら7%は期待できると言われてるので、かなり安心感はあるでしょう。
これならこの先、過去のデータどおりにならない場合でも心配なさそうだね
ただ厳しくするほど必要資産額は大きくなってFIRE達成は遠退きます。
また余剰が不測の支出をカバーしきれるとも限らないので万全とは言えません。
この点、結婚、子供、病気や介護など支出増になるライフイベントを見込んで、生涯のトータルコストをザックリとでも試算しておく必要はあるでしょう。
また健康を意識した生活を今から送ることで、想定外のコスト増を縮減できるはずです。
そしてもう1つFIREしたい目的をハッキリさせることです。
この点、失敗要因で解説したとおり「辛い仕事・つまんない仕事を辞めたい」はオススメしません。
オススメしないてかNG
FIRE、リタイアそのものは目的じゃなくてあくまで手段。
達成して手に入れた自由で何をしたいかを考えましょう。
自堕落に生きるのはすぐ飽きる
人によってはFIREを目指す必要が無くなるかもね
ビジネスや旅行三昧などライフスタイルに大幅な変化がある場合、生活コストも大きく変わります。
このゴールから逆算して計算してくのがベストかもしれません。
まとめ
失敗するFireについての解説でした。
大きく分けると要因は以下の2つです。
・資産の計算ミス
・退屈で精神崩壊
ベーシックなFIRE試算の場合、必要な資産額は今の生活費から計算します。
年齢を重ねるごとに医療費などは増えていきますし、事故や災害など不測の事態は他にも起こるでしょう。
そもそもFIRE自体がかなり大きな生活の変化なので、その影響も考慮しなきゃいけません。
その他にも読める範囲は見込んで算定しておきましょう。
何より何のためにFIREするのかを明確にしておく必要があります。
FIREは手段なので、それを達成して手に入れた自由で何をしたいのかハッキリさせましょう。
これを考えないと生活スタイルとコストは定まらないもんね
特にやりたいことは無くてもバイトなり何なりして軽く労働する、ゆるサイドFIREが最適解かもしれません。
少なくともフロー収入があることで変化に対応できる安心感があります。
また社会と繋がりを持つことで孤独を避けて認知症リスクも軽減でき、同時に退屈も避けられます。
暇な時間が減るのでムダにお金を使うリスクも下がるでしょう。
いずれにしろFIRE達成だけにフォーカスせず、達成後のことも見据えた長期視点で考えつつFIREを目指しましょう。
てなとこで。
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