肥満の真の原因|分泌を増やす原因2つと対策3つ【インスリン抵抗性とは】

ダイエットに付き物のリバウンド。

せっかく落とした体重が元の体重に戻ってしまう悲しい現象です。

食事制限や運動を頑張っても効果が出るのは一時的。確実にリバウンドします。

しかしよく考えてみると、リバウンドで戻る「元の」体重とはどのように決まっているのでしょうか?

この「元の」体重を下げない限り、一生痩せてはリバウンド、また痩せては…の繰り返しになります。

でも私たちは一時的に痩せたいからではなく、常に無理せず理想的な体型を保つこと(のはず)です。

真夏に窓全開ではいくらエアコンを強くしても室温は下がらず、いつかエアコンが壊れます(=ダイエットの挫折)。

まずやるべきは窓を閉めることでしょう。

つまりダイエットでも本当にやるべきは目の前の体脂肪や体重を減らそうとする努力ではなく、体重の基準値という根本を下げること。

その方法について解説します。

このページでわかること

・体重の設定値はカロリー収支の問題で決まる?

・体重の設定値を決める(=太る)根本の原因と根拠

・インスリン抵抗性とインスリン感受性

・誤解されている血糖値とインスリンの正しい関係

・糖質だけが肥満の原因ではない

・インスリン抵抗性を生む習慣と対策

気が引ける量ですが、太る根本の原因を全て解説しているので一読いただければ幸いです。

摂取カロリーが体重を決める?

一般的にはリバウンドの原因は食事の内容を元に戻してしまうことと考えられています。

つまり食事量(=摂取カロリー)によって体重が決まるという説明です。

しかしダイエットを一度でも経験したことがある人はこの説明に違和感があるのでは?

どれだけ運動を増やしても、どれだけ食事を切り詰めても体重がなかなか減らなくなってきます。

一般的には停滞期と言われているものです。

太ってるより痩せてる方が体重を落とすのは大変。痩せるほど落ちにくくなるのも当然

確かに体重100㎏の人が10㎏落とす方が、体重50㎏の人が10㎏落とすより簡単なのは直感的に納得できます。

50㎏の人が40㎏になるのは痩せすぎですし、そう簡単には落ちないでしょう。

しかし100㎏の人が標準的な体重までスルスル落ちていくかというと意外とそうはなりません。

50㎏の人が40㎏にしようとするのと同じレベルのダイエット食にしても、落ちるのはせいぜい20㎏程度。

標準からは程遠い、まだまだ簡単に落ちるはずのところで止まってしまうのです。

停滞期という名前のせいで、そこを越えた先があるように思えてしまいますが、実際あるのはUターンのみ。

つまり体重の設定値は食事量という全員に共通の要素で決まるのではなく、もっとパーソナルなモノが原因と考えられます。

実際に食事制限で痩せることは出来ません。その原因と根拠についてはこちらのページで解説しています。

ちなみに分かりやすい指標としてカロリーを持ち出しましたが、これで必要なエネルギー量を測ることは出来ません。

カロリー計算が無意味な理由についてはこちらのページをご覧ください。

糖尿病の患者は太る

話は変わりますが、糖尿病の患者はそのほとんどが太っていきます。

糖尿病は1型と2型に分かれ、症状はいずれもインスリンが働かずに糖を細胞に取り込めなくなるというものです。

インスリン抵抗性と糖尿病

1型はインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンそのものがほとんど分泌されません。

これは免疫機能が誤作動を起こして発症すると考えられています。

一方の2型はインスリンに身体が反応しにくくなる、つまり効き目が弱くなるのが原因です。

これをインスリン抵抗性と言い、肥満との関係では特にこれ(2型糖尿病)がキーになります。

各細胞には受容体というカギ穴がついていて、インスリンの持つカギで開けて糖を中に入れることができます。

関係が正常なうちはインスリンは1つのカギで複数の細胞の扉を開けられるようになっています。

あまり多くのインスリンが無くても糖をしっかり摂り込むことが出来るのです。

しかしインスリン抵抗性が発現すると、細胞のカギの数と種類が増えてしまいます。

つまり1つで複数の細胞を開けるどころか、1つの細胞を開けるのに沢山のカギ(インスリン)が必要になるのです。

インスリン投与でさらに太る

1型糖尿病はインスリンが分泌されない、2型糖尿病は通常量のインスリンでは作用が弱い。いずれもインスリンが足りません。

なので一般的な治療方法はインスリンを注射で投与して補うというものです。

特にインスリン抵抗性が原因の2型糖尿病の患者はインスリンの投与量が多くなっていきます。

抵抗性の増加に応じてインスリンの投与量が増えると、見る見る体重が増えていきます。

1型と同じでエネルギーを摂り込めるようになったからじゃないの?

しかし糖は食べ物からしか得られないので、食事が同じなら摂り込む糖の量(=増量幅)も同じはずです。

実際に食事制限させてもインスリンの投与を増やすだけで体重は増えていきます。

そこで生まれたのが「インスリン量が体重増減の根本を握っているのではないか」という鋭い洞察でした。

つまりインスリンの分泌量を増やしてしまう抵抗性こそが肥満の原因ということです。

インスリン抵抗性の原因

ではこの肥満の根本原因と考えられるインスリン抵抗性は何が原因なのでしょうか?

大きく2つの要因があり、この2つは密接に関係しあっています。

脂肪肝

短期的に糖を蓄える場所は肝臓や筋肉(肝グリコーゲン、筋グリコーゲン)です。

ここが満杯になってしまった状態をそれぞれ脂肪肝、異所性脂肪と言います。

満杯になってしまったらいくらカギが合っていても糖は中に入れません。

つまりは最も単純な原因は食べ過ぎということです。

インスリン抵抗性を発現するまでの段階では「肥満=食事量」というのにも一理あると言えます。

インスリンへの慣れ

血糖値が高い状態は健康に害をもたらすので、何とかして部屋に押し込めようとします。

そこで取る手段がインスリンを多量に分泌することです。

どうにか高血糖状態を乗り切った後に残る問題が身体の慣れ。つまりインスリン感受性の低下です。

インスリンが物量作戦で押し入ろうとしてくるのに細胞側が抵抗するイメージでしょうか。

これが先に言ったカギの数と種類の増加、すなわちインスリン抵抗性の発現です。

そこからは効きにくくなる→増やす→さらに効きにくくなるという負のループに陥ります。

インスリン抵抗性を改善する方法

インスリンの分泌量を減らすためには抵抗性を改善する必要があります。

インスリン抵抗性の原因から考えて最もシンプルな方法が食事の管理です。

結局は食事制限に行き着くのかとも思えますが、カロリーなどという漠然とした指標を当てにしては同じことの繰り返し。

注目すべきはインスリンの分泌量を決める要因と脂肪肝の原因です。

これにはもちろん何を食べるかという問題もありますが、同時に「どう食べるか」も重要。

現代人に肥満が多い理由も、この食べ方の習慣に問題があるからと言えます。それだけ影響が大きいのです。

この方法について詳しくはこちらのページで解説しています。

準備中

まとめ

体重の基準値を決定する真犯人インスリンについて解説しました。

基準値が高く設定されて中で対症療法的に食事や運動を調整したところでリバウンドは必至。

糖尿病の患者の体重を観察することで得られた肥満の根本の原因はインスリンでした。

その分泌量を増やし、体重の基準値を上げてしまう厄介なモノがインスリン抵抗性です。

一度インスリン抵抗性を発現してしまうと、後は負のループに従ってどんどん体重は増えていきます。

この根本であるインスリン抵抗性を改善しなければ、どんなダイエット手法も焼け石に水です。

抵抗性には食習慣が大きく関わっており、そこを正すことで根本から肥満を改善することもできます。

てなとこで。