貯まる家計簿はコレ!!貯金・節約に必須の3つの理由|効果を上げる活用法とは?

「貯金したいなら家計簿をつけろ」っていうのはよく聞くと思います。
家計簿は貯金にマストな行動としてほぼ確実にラインナップされてるはずです。

ぼくもそれなりの資産を築いた節約家としの私見を述べるならマスト派

ただ「家計簿は大事だ!必要だ!」って言う人は多いですが、「なぜ重要なのか?」まで解説してる人はあまり多くありません。
もしかすると貯金・節約系インフルエンサー本人も家計簿をつける本当の意味をわかってない可能性もあります。

節約家って言ってる人もホントは活かし切れてないのか…

言うまでも無いと思いますが、家計簿はつけるだけで自然とお金が貯まるようになる魔術書じゃありません。
それを上手く活用できて初めて貯金できるようになります。

手段であって目的じゃないってこと

「やれって言われたから」って理由だけで思考停止で行動できる人は多く無いでしょう。
万が一にそんな自我の無い人形のような人がいたとして、具体的な活かし方が分かってなければ遅かれ早かれ挫折することになります。

効果が出ないことをいつまでも続けられないからね…。

これまで家計簿に挫折してきた人は、もしかしたら正しい使い方や意味を理解せずに始めたことが原因かもしれませんね。
そこでこのページでは具体的な家計簿の効果について主なものを3つ、そしてオマケで1つの計4つ紹介します。

このページでわかること

・家計簿をつける理由
・貯金や節約に効果を出すための使い方

どう役に立つのか、フル活用するためにはどう使えば良いのかが分かれば、貯金・節約にも効果が表れて来ます。
そうなればモチベーションも高まって、継続して恩恵を受けられる相乗効果が生まれるはずです。
ぜひ最後まで一読ください!

家計簿の活用法1:収支の把握

まずは全国民が知ってるであろう家計簿の効果から紹介していきます。
それは自分の現在の収支の状況、特に「何にいくら使ってるのか?」を把握することです。

誰でも知ってるこの部分しか解説しない人が多いよね

しかも収支を把握することのホントの意味も分かってない

収支の把握はムダな支出を炙り出すために重要という解説がほとんどですが、これはほんの初歩であり本質じゃありません。
本当に重要なのは、目標の実現可能性を見極めることです。

目標貯金額を設定し、それを達成したい期間・期限を決めることで毎月の貯金額を決めるってやり方が一般的です。
ただこの毎月の貯金額が現実的なものとは限りません。

全く運動してなかった人がいきなり理想的なペースで走り始められるかはかなり怪しいよね…。

まあ無理でしょう。

シビアに判断して現実的な目標を立てられるなら何も問題はありません。
しかし、たいていの人はアメリカのお菓子の如く激甘な皮算用になってしまいがちです。

本気出せば3万くらいいけるやろ

その自信はどっから出てきてんの?

この目標は、いくらの貯金をいつまでに達成「したい」って願望がベースになっています。
つまり皮算用というほどの計算も働いておらず、実際は理想というかもはや妄想です。

そのままだと、貯金できてせいぜい5000円ぽっちだろうね

妄想ベースの毎月の貯金額を算定するのも、名前のとおりモチベ維持の「目標」としては掲げても良いと思います。
しかしそこに向けて、具体的に「何をいくつ削るからいくら捻出できるのか」を明確にしなきゃいけません。

そのために家計簿で可視化する必要があるんだね

貯金する気になったからって自動で使うお金が2割減になったりしません。
達成の見込みを立てるための裏付けをちゃんと作り、かつそれを実践して初めて貯金が現実になることを認識しておきましょう。

もちろん最初の方に言ったとおり、可視化することで明らかにムダな支出は炙り出せます。
コンビニ・自販機・ATM手数料・使ってないサブスク・キャリア契約のスマホ通信料など、まずはそれを削減することから節約を始めて行きましょう。

ただしこれはやって当たり前のレベルであり、これだけで節約をしたとはとうてい呼べません。
ゴミ屋敷が汚部屋になった程度の変化で、片付いて洗練された部屋にはまだほど遠いです。

家計簿の活かし方レベルとしては100段階中5くらいかな

ここから先のレベルにステップアップしてかないとダメなんだね

家計簿の活用法2:お金の使い道を評価

可視化することで明らかにムダな支出を炙り出して、それを削減するのが第一段階です。
本当に貯金・節約をしたいのであれば、そこから1歩進んで、見えにくいムダの削減にも取り組む必要があります。

そのための家計簿の活用法が、お金の使い道の良し悪しを評価することです。
この評価は見るからにムダ遣いでしかない分かりやすい支出以外も、あらゆる使い道を対象にします。

評価の方法に決まりはありませんが、その大小を測ったり次のステップに活かすためにも数値での評価が有用です。
ぼくは支出項目ごとに100点満点の点数をつける欄と、その評価に至った簡単な理由を補記する欄を作っています。

後から見返した時になんで評価が低かったのかが分かった方が良いからね

こうして点数化することで、かけたお金の割りに満足度が低い支出、いわゆるコスパの低いお金の使い道が分かるようになります。
支出額に見合わないお金の使い道も、賢くお金を使うって視点では立派なムダ遣いに当たるので、削っていくようにしましょう。

こうやって評価して反省を次回に活かしてけば、ムダなお金を減らしていけるわけね

既に述べたことの繰り返しですが、この評価はあらゆる支出が対象であり、聖域・例外はありません。
何となく旅行・レジャー・外食・交際費・服など、プラスを生むことを目的の支出ってイメージがあるかもしれませんが、消費に該当する食費や日用品なども対象です。

【見直しの一例】
・あそこの肉は安いけど固い
・仕事の日のランチでいつも行ってる店に飽きてきた
・化粧水ずっと使ってるけど何の変化も感じない
などなど

何となく惰性で使ってただけで、大して喜びを与えてくれてないようなムダ遣いを削減できるようになります。
ここまでできると家計簿の活用レベルとしては50と言ったところです。

家計簿の活用法3:価値観の明確化

家計簿活用の最終段階がこの価値観の把握です。
ここまでできたら家計簿の活用レベルは100点満点と言って良いでしょう。

これ以上の活用方法があるって人はぜひコメントで教えて

何にお金を使うべきか、何が正解なのかを考える時、マストバイアイテム・ランキング・食べログ100名店などを参考にする人は多いと思います。
しかしお金に恵まれたいのであれば、こういうのからは距離を取って、なるべく無視すべきです。

忙しくて精査する暇がないから、こういうのを当てにしたくなる気持ちも分かります。
しかしそのままだと脳のサボり癖に騙されてムダなモノにお金を使ってしまうことになります。

その脳のクセとはバンドワゴン効果、いわゆる勝ち馬投票効果と言われるものです。
みんなが良いって言うものは何となく良いような気がしてしまう性質で、既婚者がモテるってやつが分かりやすい例だと思います。

なるべく失敗はしたくない、でも失敗を避けるために色々と調べたり考えたりする労力もかけたくない。
そこで「みんなが良いって言うならまず間違いはないだろう」って考えてしまうわけです。

同じ人間なので、みんなと同じなら間違いは無いって考えるのは効率的かもしれません。
しかしお金を払うのも、そのサービスなどを受けるのも自分自身であり、決して「みんな」じゃないことは覚えておく必要があります。
人の意見ばっか頼ってるとその基準が不明瞭になってしまい、一向に正解にたどり着けません。

「自分」が何をしたいのかが肝心ってことか

海に行きたいのに登山道具持った人に「どっち行けば良いですか?」って聞いたら目的地には辿り着けないよね

極端な話、自分が良いと思えるものなら自分以外の全世界を敵に回しても使うべきってことです。
しかし根本のところで大半の人が、自分が何を良いと思うのかを知りません。

つまり自分の価値観が明確になってないってこと

この把握において、先ほどの家計簿に記録した評価が役に立ちます。
支出に対する評価、そしてそう評価を下した理由のデータが、自分の好みや考え方を知るヒントになるのです。

ここが分かると「みんな」という赤の他人の意見に左右されることもなくなりますし、失敗する前からムダ遣いを回避できるようにもなります。
こうしてお金の使い方が洗練されていくことで、貯金・節約がより一層捗っていくはずです。

オマケ:お金を使う回数が減る

最後に家計簿をしっかり活用することのオマケの効果を紹介します。
タイトルのとおりで、そもそもお金を使う回数が減っていき、それに従って支出額も下がっていくってことです。

ここまで家計簿の3段活用を見てきて正直な感想は「めんどくさ…」じゃないでしょうか?
言わなくても分かります。ぼくも同じことを思ってますから(笑)。

しかしこのめんどくささこそが家計簿の最後の(オマケの)メリットなのです。
「1回お金を使うと、ここまで多くのことをやらなきゃいけないのか…」と思うと、嫌になってお金を使わなくなっていきます。

お金を使う価値があるか?にプラスして、そこまで手間をかける価値があるか?も考えるようになるってことです。
二重のフィルターを越えられる支出はかなり限られるので、これもまた貯金・節約に効いてきます。

ただコレを聞いた時に、「そもそも家計簿に挫折するんじゃない?」って思う人もいるかもしれません。
たしかに「めんどくさいから辞めちゃえ!」ってなる人もいることは確かです。

しかしこうなってしまう人の場合は、自分の中で貯金・節約の優先順位を上げ切れていません。
目標を立てる時の基本としてSMARTの原則が有名ですが、このA(Agreement)つまり目標自体に自分が納得するっていう要件を達成できてないってことです。

こういう状態の人は家計簿をいくらシンプルに保ったところで、別の辞める言い訳をどこからともなく見つけてきてしまいます。
遅かれ早かれ貯金そのものに挫折してしまうので、優先順位づけをして、自分の中で確信に変えておくようにしましょう。

まとめ

貯金・節約において家計簿がなぜ必要なのか?どう活用することで効果が上がるのかを解説しました。

この辺はあまり他のインフルエンサーでも紹介していないので、その程度の理解レベルだと効果も上がらず継続もしにくくなります。
ただ無意味にレシートの内容を書き写すだけにならないためにも、活かし方を押さえておきましょう。

言われたままよくわからずやる人もどうかしてるけどね

活用法効果活用レベル
①収支の把握・貯金目標のペースが現実的かの確認
・見るからにムダな支出の削減
1/100
②支出の評価・使い道の良し悪しとその理由を把握する
・次回以降の反省として活かして同じ失敗を避ける
50/100
③価値観の把握・自分が何を求めてるのかを知る
・失敗する前からムダ遣いを避ける
100/100
④支出の減少・家計簿をつける手間がお金を使う気力を削ぐ

「自分が何に喜びを感じるのか」まで分かればゴールは目前です。
あとはその指針に従うっていうゴール目前のちょっと高めのハードルを越えればクリア、いわゆる貯金体質って言われる状態が完成します。

今回の話で、家計簿はただつけて収支を把握するだけじゃ全然まだまだってことが分かってもらえたと思います。
評価や集まったデータを見返すとこまでやってやっとこさ本物の節約家です。

家計簿のハードルを低くする意味で、マネーフォーワードなどの簡単に記録できる家計簿アプリが推されがちですが、ぼくは使ってないですし、あまりオススメもしてません。
というのもこれだと家計簿のホントに重要な部分を達成できないからです。

ただ記録をつけてそれっぽいグラフを眺めて満足したいだけの人ならそれでも良いけど

もし分析までできる高度な無料アプリがあったら教えて!!(切実)

最初だけちょっとした手間はかかりますが、Excelなどで自作することをオススメします。
カスタマイズも自由自在ですし、PC仕事が当たり前の現代にあって、Excelの初歩的な扱いに苦労する人はさすがにいないでしょう。

①簡単につけられるけど何も生まないものと、②産みの苦しみはあるけど効果的なもののどっちが良いか?
ここも貯金・節約の本気度が試されてるところだと思うので、自分の胸に手を当てて、ちゃんと心から優先順位を高く設定できているか確認してみましょう。
てなとこで。