サバ缶ブームの理由|じつはダイエットに有効?


最近サバ缶が売ってないんだけどなんで?
缶詰は魚を摂る身近な方法の1つですが、その中でも比較的安価な鯖缶は様々な活用法を紹介した料理本が出版され、TVなどのメディアでも頻繁に取り上げられています。
そんなサバ缶がブームになっているのは安価で活用の幅が広いからだけでなく、ダイエットにも効果的だからです。
このページではサバがダイエットに効果的であるのか、そのメカニズムを中心に解説します。

一時のブームのせいで朝ごはんが買えなくて迷惑してるんだよ…
オメガ3脂肪酸が豊富
サバはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれていることがダイエットのポイントになります。
脂質の分類については別のページで詳しく解説していますが、脂質にはいくつか種類があり、結合の仕方によってその性質が異なっています。
オメガ3脂肪酸は不飽和脂肪酸の中でも特に不足する傾向にありますが、サバはオメガ3に分類されるドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタイン酸(EPA)が魚類の中でも特に豊富に含まれているため、手軽に摂取できるサバ缶が重宝されているのです。
ではこのオメガ3脂肪酸とダイエットにはどのような関係があるのでしょうか。
オメガ3脂肪酸のダイエット効果

脂質なのに何で痩せるの?
オメガ3脂肪酸が脂質でありながらダイエットに効果的な理由は大きく分けて3つあります。
血糖値の上昇抑制
糖質制限が有名になり、血糖値のコントロールがダイエットに効果的であることは広く知られるようになりました(血糖と肥満の関係については別のページで詳しく解説)。
サバに豊富に含まれるEPAはグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の活動を刺激する働きがあります。
GLP-1は血糖値の上昇とともに小腸から分泌されるホルモンで、最近では痩せホルモンなどとも呼ばれています。
膵臓を刺激してインスリンの分泌を促すことで血糖値の上昇を抑えると同時に、食欲を抑制する働きがあります。
脂質の代謝促進
オメガ3脂肪酸は脂質の代謝を促進する働きもあります。
近年のダイエットの主流は糖質制限で、脂質は問題にされない傾向にありますが、体脂肪(中性脂肪)はグリセリン(糖質)と脂肪酸(脂質)から成るため脂質は立派な肥満の原因です。
その脂質を身体活動のエネルギーとして積極的に活用する働きを持つため、オメガ3脂肪酸は体脂肪の減少にも効果を発揮すると言われています。
良質な睡眠の確保
ダイエットと睡眠の関係についてはこのサイトでも何度も紹介していますが、オメガ3脂肪酸は睡眠の質の改善にも効果を発揮します。
質の高い睡眠にはいくつか条件がありますが、なかでも体内のマスタークロックであるサーカディアンリズムをメリハリをもって動かすことが重要です。

簡単に言えば日中しっかり覚醒する(起きる)ことが大事ってこと
オメガ3脂肪酸、とくに魚類に含まれる脂質はサーカディアンリズムを動かす作用があり、日中の活動を活発にする助けとなります。
睡眠の質については別のページで詳しく解説しているので、そちらも併せてご覧ください。
注意点というかお断り
ただし、オメガ3脂肪酸は熱に弱く、加熱すると変性するという特性があり、生食が推奨されています。
そのため加熱加工されたサバの缶詰にどれだけ有効なオメガ3脂肪酸が残っているかには疑問が残るところではあります。
傷みやすいサバを生食できる環境は身近にないはずなので、他の生食可能な魚や油脂を併せて摂り、サバ(缶)一辺倒にならない方がいいでしょう。

だからサバ缶の買い占めはやめようね
まとめ
サバ缶のダイエット効果について説明しました。
脂質の多い食品は消化吸収に時間がかかるため、それ単体でも血糖値の上昇を抑える効果がありますが、サバは脂質の質が高く、更なるダイエットが期待できます。
サバ缶自体味付きのものがあるので、単体でも食べられますが、そのままというのも味気ないです。
サバ缶を活用した様々なレシピが紹介されているのでそれを活用するのも手です。

ぼくは変人扱いされながらも水煮一択だけど
個人的にはサバ缶と炊いたご飯がオススメです。おにぎりにすれば今流行りのパワーボールにもできます。てなとこで。

トップの画像がサバじゃなくてイワシって小ボケ気付いた?
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