ケトン臭にケトフルエンザ|ケトジェニックダイエットのメリット・デメリットと対策法

既についてしまった体脂肪を燃焼する方法として人気を高めつつあるケトジェニックダイエット。

効果が高いことは多くのボディビルダーやフィジーカーが実証していますが、実はメリットばかりではありません

極端な方法ゆえのデメリットも把握し、覚悟や適切な対策を打つことが重要です。

このページでわかること

・ケトジェニックダイエットのメリット

・ケトジェニックダイエットのデメリット

ケトジェニックダイエットのメリット

まずはケトジェニックダイエットのメリットについて解説します。

短期間で体脂肪が落ちる

体脂肪はそのままではエネルギーとして使えない形で変換の必要があるため、通常はなかなか使われません。

しかしケトーシスに入り、脂質をケトン体として(ほぼ)そのままエネルギーにできるようになれば話は別。

糖質制限で血中にブドウ糖がいなくなるので、エネルギー需要もアップしています。

食事制限や運動で既についた体脂肪を落とすのは難しいですが、ケトジェニックならその効果が高くなります。

特定の食事を摂らなければいけない期間が短くなるのもストレスマネジメント的にプラスです。

高脂質な食べ物を食べられる

一般的なダイエットだと糖質だけでなく脂質も厳しく制限します。

大好きな米や小麦も食べられない上に、パサパサの鶏むね肉ばかり食べるようなキツイものです。

しかしケトジェニックダイエットなら動物性の脂肪もOKなので、もも肉だけでなくバラ肉やリブなんかもアリ。

間食もチーズやナッツなど美味しいモノが食べられるので、食に関するストレスは小さくなります。

もちろんボディメイク的にまず優先すべきはタンパク質なので、それを疎かにするほど脂質を過剰に摂るのは問題ですが…。

空腹を感じにくい

脂質の多い食事はGI(GL)値が低く、血糖値を急激に上げないので腹持ちします。

また消化にも時間がかかるので、食欲が戻るまで時間がかかり空腹感をあまり感じません。

ダイエットと言えば空腹感や食欲との闘いのイメージがありますが、ケトジェニックダイエットは真逆。

むしろ食事の時間になってもお腹が空いておらず食べるのがツラいなんてこともあるほどです。

食の細いトレーニーには厳しいかもしれませんが、少なくとも空腹の辛さを味わうことはありません。

カタボリックリスクが低い

通常の減量食だとタンパク質を摂取できる食品が限られるので、プロテインに頼らざるを得なくなります。

しかしサプリメントが本物の食事と同じ効果を発揮する確証はなく、カタボリックリスクが高いです。

現に減量期にある程度、脂肪と一緒に筋肉が落ちることもやむなしとする風潮があります。

しかしケトジェニックダイエットなら脂質を多く含む肉やチーズなど、タンパク源のバリエーションを確保できます。

体脂肪を効率的に消費しながら筋肉の分解を抑制し、良くすればバルクも期待できるでしょう。

トレーニーにとってはメリットの大きい方法と言えます。

ケトジェニックダイエットのデメリット

糖質をカットして脂質を増やすだけで短期間で体脂肪を落とせると聞くととても魅力的に思えるかもしれません。

ダイエットで食べちゃいけないと思っていた脂質を食べていいなんて願ったり叶ったりなんて人もいるのでは?

しかし全くデメリットがないなんて都合のいいダイエット法はありません。

ここではケトジェニックダイエットで起きるデメリット、特にケトフルエンザについて解説します。

経済的な負担

ケトジェニックダイエットではMCTオイル以外にも食べるモノにそれなりのコストがかかります。

詳しいメニューについては別のページで解説しますが、いずれも美味しいので楽しく食事はできますが高価です。

肉や魚、チーズやナッツなどは出来合の既製品(ほぼ糖質とトランス脂肪酸)に比べるとかなり高くなります。

安く脂質やタンパク質を取ろうとすると揚げ物などに走ることになりますが、これは論外

安くて楽な加工食品を食べられないとなるとどうしても食費は高くなるので、覚悟が必要です。

加工食品がダメ=自炊が基本になるので、その分の手間もデメリットかもしれません。

なるべく安価に抑える方法についても上記のページを参考にしてください。

ケトン臭

ケトジェニックダイエットは血中の脂質をケトン体に変えるダイエットなので、血中にはケトン体が多くなります。

このケトン体には独特のニオイがあり、人によってはケトン臭という油っぽい体臭を発するになります。

全員が出るわけじゃありませんが、対策する準備をしておくことが大事です。

具体的には以下のようなものです。

・十分かつ小まめな水分補給
・十分な発汗
・酢の摂取
・グルタミンの摂取

胃痛(腹痛)

胃痛(腹痛)はケトジェニックダイエットに必須のMCTオイルによって起きる症状。

MCTオイルは消化・吸収が速く、すぐに身体のエネルギーになるのがメリットですが、その速さが仇にもなるのです。

適量を小まめに摂取してる分には問題ないですが、一気に摂ると胃を握りつぶされるような強い痛みが出ます。

特に最初のうちは消化に慣れてなくて胃痛が出やすいので、少量から増やしていきましょう。

早くケトーシスに入りたいからって量を急に増やすと後悔することになるよ!

乾燥

糖質カットの影響で肌の保水力が低下するため、乾燥による様々な症状が現れます。

ここでは特に多い2つの症状を紹介します

唇の乾燥・割れ

これまた脱水に関係する症状ですが、皮膚の乾燥が起き、特に唇は割れやすくなります。

人によっては指のささくれやひび割れが酷くなることもあるでしょう。

内側からの水分補給に加えて、外側からの保湿も普段以上に小まめに念入りにしましょう。

ハンドクリーム、リップクリームは必須!
油断するとたちまち割れてくるから要注意だよ

鼻の黒ずみ

皮膚の保水力が落ちると、乾燥するだけでなく皮脂の過剰分泌も起きます。

人によってはそれがニキビに繋がることもありますが、毛穴で皮脂が酸化した黒ずみが起きやすいです。

エアコンなどで乾燥しやすい真夏や真冬だと、余計に黒ずみが出やすくなります。これも内・外両方からの保湿が主な対策です。

普通の保湿じゃ間に合わないという人にはオイルクレンジングで保湿と洗浄を合わせるのもオススメ。

ケトフルエンザ

ケトジェニックダイエットの導入期に特に強く、風邪やインフルエンザのような症状が現れることがあります。

これを総称してケトフルエンザと呼ばれています。具体的には以下のような症状です。

ケトフルエンザの症状1 頭痛

特に多くの人がケトーシスの導入期に経験するのが頭痛です。

ほとんどの場合、導入にかかる3日程度で治まりますが、あまり厳格に糖質制限ができてないと長引くことになります。

糖質不足に伴う脱水も原因の1つなので、塩などを少量混ぜた水の補給をこまめに行うのが大切です。

ケトフルエンザの症状2 喉の痛み

喉の痛みも脱水の影響が大きい症状の1つです。

糖質制限の影響もありますが、脂質の代謝に水分を使うためケトーシスに入った後も水分補給を疎かにすると発現します。

ケトン臭や頭痛、乾燥も含め、ケトジェニックダイエットには十分な水分補給が欠かせないってことです。

ケトフルエンザの症状3 倦怠感

特にケトフルエンザの中でも特に顕著で影響が大きいのが疲れやすさ・倦怠感です。

人によって症状が出るポイントが違いますが、歩いたり階段を上るのも苦痛に感じるほどの倦怠感が出る場合もあります。

疲れのせいで肝心のトレーニングのパフォーマンスが落ちてしまっては元も子もないので、対策が必要です。

倦怠感の症状は多少糖質の摂取を増やすことで緩和します。

ケトーシスに入った後であれば様子を見ながら糖質の摂取を増やしても問題はありません。

もちろんハードなトレーニングに対して睡眠不足だったり、過度な食事制限になってしまってないかは要確認です。

便秘

糖質(炭水化物)の不足と脂質の消化による水分不足の影響で便秘も起こしやすくなります。

糖質カットは水分だけでなく食物繊維が不足しやすくなり、同時に脂質とともにタンパク質の摂取が増えるので腸内環境は悪化

腸内環境の悪化は便秘以外にも様々な問題に発展するリスクがあるので、食事内容の工夫が必要です。

野菜類は糖質が少なく水分量と食物繊維が多いので、ケトジェニックダイエット中も最低限は摂取しましょう。

またナッツ類やアボカド、豆類など、脂質・タンパク質中心でありながら食物繊維が多い食品も優秀な存在です。

白米や砂糖など純粋な糖質ではなく、繊維の摂取を優先して貴重な糖質枠を使うようにすることが賢い選択です。

白い炭水化物は砂糖をそのまま食べてるも同然だからね

まとめ

ケトジェニックダイエットのメリット・デメリット、そしてその対策について解説しました。

短期間で体脂肪を効率的に落とす効果があり、しかも普通だったら制限されるような食事をメインにできます

しかし都合良いことばかりではなく、経済的・身体的に負担もあることは確かです。

しかも厳格に管理しなければ、副作用だけが出る一方で減量効果はそこまで大きくないなんてこともあり得ます。

対策を打ちつつも短期間に集中して実施して、負担が大きくならないうちに切り上げるのが吉でしょう。

てなとこで。